トクスイコーポレーション、2017年３月期は増収増益

　水産業界の老舗企業（株）トクスイコーポレーション（所在地：福岡市中央区、徳島建征社長）の2017年3月期決算は増収増益だった。売上高は前年同期比109.9％増の119億5,228万円、営業利益は同比220.5％増の3億4,447万円、経常利益は同比416.7％の3億5,916万円、当期純利益は同比122.6％増の4億170万円の増収増益となった。

　部門別で見ると、主力である水産事業は大規模漁業規制や天候不順による天然エビの漁獲の減少を受け、売上高は79億8,000万円（前年比99.2%）と例年並みだったが、部門利益が1億800万円（前年比35.2%）となり、減収減益となった。しかし、食品事業は水産素材や年末に行なったカニの販売が好調で売上高が26億3,300万円（前年比104.3％）、部門利益が6,200万円（前年比402.4％）と増収増益。また、その他事業のうち、不動産事業が建物施設賃貸事業から安定収入と保有資産の売却収入により、売上高12億4,300万円（前年比627.9%）と、部門利益4億5,900万円（前年比412.9％）大幅な増収増益となり、水産部門の不調を補った。