2024年05月02日( 木 )

青果市場跡地、まちづくり構想方針固まる

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委員会には一般からの参加も多数あった

 24日、福岡天神センタービルで「第4回青果市場跡地まちづくり構想委員会」が開催された。同員会の開催はこれが最後ということもあり、会場には福岡銀行をはじめとする地場企業やメディア関係者が大勢詰めかけた。

 委員会では、これまでに寄せられた市民からの意見と、それに対する市の回答・方針が発表された。市民から寄せられた主な意見として、最寄り駅となるJR「竹下駅」から人を呼び込むための魅力ある施設作り。新施設と既存の竹下商店街・食品工場などとの共存共栄の実現などが挙げられた。
 新たなランドマークとしての商業施設の新設に関して市は、青果市場跡地の用途地域が準工業地域であり、建築基準法などにおいて床面積の制限がないことに触れ、継続的に魅力を感じてもらえるような南部地域の新たな顔づくりを目指すとしている。また、そのために商業施設に導入されることが望ましい機能として、竹下商店街など周辺施設との連携機能をあげた。
 これに関して委員の中からは「定期的にイベントを開催し、地域を盛り上げるようなマルシェは歓迎したい」との声が聞かれた。

 また、子どもを持つ親から、子どもたちが多種多様な用途で利用できるようなグランドがあると良いとの意見が出された。市はこれに対して、運動施設や子供たちがのびのびと遊べる空間導入が望ましいとし、事業者の提案を引きだせるような内容で公募を検討するとしている。
 グラウンドの整備に関しては、委員から「青果市場跡地は電線が少なく、空が開けている場所。大木を植えるなど、ほかにはないような憩いの場を目指すのもいいのでは」との声が上がった。

 委員会の最後には、住宅都市局長の光山氏が「本日まとまった方針をもとに、今年度内の事業者公募に向けて、全力で取り組んでまいります」と意気込みを語った。
 88,316m2におよぶ博多区那珂の青果市場跡地には、商業施設と昔ながらの商店街が共存するショッピングエリアを中核とした、地域内外から人が足を運びたくなるような、緑あふれる都心のオアシスの誕生が期待される。

【代 源太朗】

 

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