北九州市は22日、同市小倉南区の(福)双葉会が国の負担金や市の補助金などを不正に受給していたことを明らかにした。
昨年10月、双葉会の職員から「勤務実態がないのに、給料が支払われている」という情報提供を受け、同月4日に監査を行った結果、双葉会の不正受給が発覚したという。
同法人は、2015年度から16年度までの間、卒園生に土日や夏休みなどに生徒に勉強を教えてくれるよう依頼、その手当を非常勤の指導補助員と偽って申請し、給料として支払っていた。不正受給額は約440万円。
また、2011年度から16年度までの間、利用者の自立訓練として、退所1年前に近隣のアパートなどを借りて生活する経費を支援する分園型自活訓練事業において対象者以外の利用者をアパートに住ませていた。不正受給額は、2,827万円。
市によると、双葉会は不正受給を認めており補助金を返還する意向を示しているという。
また内部統制が取れていなかったことから、理事長や不正期間中の理事全員が交代しており、現在、市のOBが業務執行理事を務め、改善中だとしている。
(福)双葉会は、北九州市小倉南区長行東に本部を置き、児童養護施設や特別養護老人ホーム、保育所などを運営している。
【内山 義之】
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