2024年04月20日( 土 )

生涯介護のいらない人生で最期まで親の尊厳を保つ~高血圧予防と治療

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

日中特殊鍼法研究会会長 長尾治療院院長 長尾 良一

 高血圧は本態性高血圧が9割以上と言われ 減塩、肥満改善、生活習慣の見直しが必要です。以下のことを実行してみましょう!

1:合谷(ゴウコク)刺激
 手の人差し指の付け根と親指の付け根の間の合わさるところを甲側と腹側から反対側の親指と人差し指で挟み5分程刺激を与える。これを毎日行う。

2:運動
(1)足首運動 足首を内回し数回、外回し数回ゆっくり大きく回す。 
(2)足首から先を前屈数回、背屈数回動かす。 
(3)五本の指を開いたり捻じったり、グー、チョキ、パーのような動作に加え対側の足を使い塗り絵のようにくまなく撫でてさすり、こする。指先から太腿まで無理をせずできる範囲で行う。前、うしろ、内側、外側を数回ずつ行う。
(4)仰向きで両膝を曲げて片足を反対側のふくらはぎを乗せて膝からアキレスに掛けてこすり合わせます。

3:腹式呼吸
 鼻から吸って口から吐く、吐く息を長く、吸う息と吐く息だけを意識して行うことが重要です。寝る前の腹式呼吸は質の良い睡眠につながり、睡眠の質が血圧に関係します。

 ▲長尾 良一 氏

4:予防の決めてはカリウム
 カリウムには血管を老化させない働きがあります。塩分を多く摂った時、水分を吸収して血管内の水分が多くなり血管に圧力がかかる。
 カリウムは尿から塩分を出す働きがあり、結果として血圧を下げ(脳卒中、脳梗塞も防ぐ)むくみ予防にもつながります。
 〈カリウムを多く含む食材〉
 アボカド、シナモン、バナナ。サツマイモ、干しひじき、ホウレンソウ、枝豆、春菊、里芋、ジャガイモ、ゴーヤ(モモルデシン)、アスパラガス(アスパラプチン)、トマト、大麦、海苔(葉酸が血圧を下げ血液をサラサラにする)、干し柿、クリ、キウイフルーツ、メロン、ブロッコリー、スイカ。

5:そのほかの食材
(1)玉ネギ (アリシンに血管・血液を若返らせる働きがある)。
(2)梅干し (梅干しには血管を老けさせないパワーがある。血圧を上げるホルモンの働きを抑える働きがあることがわかった)。
(3)ニンニク (毛細血管を若返らせるパワーがある)。
(4)亜鉛 (血管の老化を予防)カキ、豚レバー、牛肩ロース、カシュウナッツ、アーモンド、タラバガニ、毛ガニ、チーズ(プロセスチーズ、カマンベールチーズ)玉子の卵黄、ゴマ(βークリフトキサンチン)、ぬか漬け(乳酸菌)。
(5)お酢 酢酸が細胞内に取り込まれるとアデノシンという物質ができる。アデノシンが血管を拡張させることにより血圧が下がる。
 飲食物はいずれかを毎日毎食いくつかを摂ってほしい。運動、合谷刺激は毎日行う。

■長尾治療院
代 表:長尾 良一
所在地:佐賀県唐津市西城内6-7
設 立:1980年
URL:http://nagao-chiryouin.jp/
E-Mail: nagao@ia8.itkeeper.ne.jp

<プロフィール>
長尾 良一(ながお りょういち)

1949年福岡県生まれ。手技療法の大家であった父・松造氏の後を継ぎ、長尾流の手技と独自の鍼灸治療で現在に至る。日中特種鍼法研究会会長。

関連キーワード

関連記事