2024年04月18日( 木 )

めんべいの山口油屋福太郎 社長交代

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 明太子やめんべいの製造メーカーとして知られる(株)山口油屋福太郎(本社:福岡市博多区)は19日、新社長に副社長・田中洋之氏(49)が昇格する人事を明らかにした。前社長・山口毅(83)氏は代表権をもつ会長となる。期日はいずれも16日付。

 新社長の田中洋之氏は山口毅氏の娘婿。カリフォルニア州立大フレズノ校で経営を学び2005年に同社入社後、営業第一部長、常務を経て、2014年3月には事業承継を視野に副社長に就任していた。

 同社は1909年3月に山口源一氏が個人創業。1955年1月に(有)山口油屋として法人化、1974年に明太子事業へ参入。1984年に現商号に社名変更し現会長・山口毅氏が代表取締役に就任した。

 その後、現在まで山口氏の舵取りにより明太子事業は順調に拡大し、後発ながら業界トップクラスとなり、2001年にはヒット商品「めんべい」の販売を開始。明太子、めんべいで知られる同社だが、事業構造の変化に合わせて、経営の多角化に柔軟に取り組んだ山口氏の手腕は高く評価されている。

 現在の基幹事業は業務用食材卸事業で売上の過半を占める。そのほかめんべい事業、明太子事業、飲食事業などバランスの取れた多角経営を行っている。

 新社長田中氏の妻で現会長山口氏の長女香奈子氏も専務取締役に昇格。仕入れ・営業担当常務として新たに礎好憲氏が就任し、取締役数は3名増の13名体制となる。

【吉田 誠】

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