2024年04月25日( 木 )

住宅のサブスクOYO LIFE が3月に開始 1,000件超借り上げへ

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 インドのホテル運営ベンチャーOYO(オヨ)が、3月から「OYO LIFE」を開始することを発表した。OYO LIFEでは、「旅をするように暮らす」をコンセプトに物件探しから入退去までスマートフォンで完結することができる。さらに、すべての部屋が家具家電付き、敷金、礼金、仲介手数料も無料だ。OYO LIFEを運営するのは、ヤフーと合弁で設立したOYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN(株)。まずは東京でスタートし、3月末までに1,000件超の物件を渋谷区など6区で獲得するという。

 すでに世界8カ国、500以上の都市でホテル事業を手がけるなど急成長を続けるOYOだが、日本ではホテルではなく賃貸住宅事業を選択した。OYO LIFEは、OYOが物件オーナーから借り上げてOYOが入居者に貸し出す仕組み。利用者とOYOは1カ月単位の契約となり、月額利用料をOYOに支払う。
OYO自身が貸主となることで、宅建業法が適用されないため入居時の手続を簡略化することができる。物件の借り上げから家具家電の調達など、豊富な資金をもつOYOならではの戦略だ。

 「ビジネス出張などでの1~2カ月の短期間利用のお客さまも、数年にわたる長期間利用のお客さまもターゲットと考えております」(OYO LIFE PR事務局)と幅広い利用者層を見込んでおり、今後は東京以外のエリアでの展開も検討しているという。

 OYOの創業者でCEOのリテシュ・アガルワル(Ritesh Agarwal)氏は、「OYOは世界最速で成長しているホテルブランドです。その成長は優れた物件獲得、物件管理システム、客室運営、価格管理、オンライン、オフラインでの顧客獲得のシステムのオペレーションを参画ホテルに提供することによって実現しました。今回の合弁事業ではホテル事業で培ったノウハウを駆使し日本の顧客に対して価値の高いサービスの賃貸住宅体験を提供できると考えています。今回のヤフーとの提携により、新しく住宅分野に進出することを大変嬉しく思っています」と話した。

 さらにヤフーCEOの川邊健太郎氏は、「賃貸は、ITやAIの力で、もっと便利にすることができると信じています。この領域で世界最速で取り扱い物件数を増やしているOYOのビジネスモデルやマネジメントチームのすばらしさに共感し、このたび合弁会社を設立し、日本でOYO LIFEの提供を開始します。このOYO LIFEが不動産オーナーや、ユーザーの賃貸領域での課題を解決することを期待しています」と話している。

【永上 隼人】

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