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2019年04月18日 15:16

【スキャンダル】福岡青洲会病院の整形外科医が看護師・同僚医師と不倫、ストーカー行為~背景に男性医師優遇の風潮(前)

■まるで「性獣」~勘違い肉欲医師の手口

糟屋郡中南部地域の中核病院、福岡青洲会病院

 福岡県糟屋郡の中核病院のひとつである福岡青洲会病院(粕屋町)に勤務する整形外科医「I医師」が同僚の看護師に対してストーカー行為を行い、被害者が警察に相談する事態になっていたことがわかった。不倫関係にあった看護師に対して行ったもので、被害者女性は今年2月に病院の「ハラスメントに関する相談窓口」に対して救済を訴え、所轄警察に対応を求めていた。

 I医師は、2008年に福岡大学医学部を卒業した整形外科医で35歳。福岡青洲会病院では医長職にある。I医師は複数の同僚看護師と女性医師に対して「妻とはセックスレス」「離婚する」などと語って関係を迫り、そのうち1人に対して執拗に関係継続を迫った結果、病院に知れることとなり警察沙汰になっていた。I医師と不倫関係をもった看護師のなかには、I医師が勤務中に職場を抜け出してラブホテルに誘われたなどと証言する者もいる。

 福岡青洲会病院のハラスメント相談窓口にはそれ以外にもI医師にセクハラを受けたという告発が寄せられており、告発には含まれていないものの、看護師を押し倒すなどの暴力行為におよんだ現場も複数の関係者が目撃している。

 さらにデータ・マックスでは独自に、今年1月、I医師が同僚看護師2人に加えI医師が所属する整形外科に機器を納入しているメーカー担当者を含む4人で飲み会を行い、この費用をすべてメーカー担当者に負担させたうえでI医師が看護師と不倫関係をもつためにホテルに直行したという情報を得ていた。

■納入業者に支払わせてホテルに「お持ち帰り」?

福大医学部整形外科教室のHPには、いまでもI医師の姿が掲載されている

 福岡青洲会病院で「ハラスメントに関する相談窓口」を担当する力武事務長は、I医師に対する複数の告発を受けていることを認めたうえで、相談を受けてから約2カ月間にわたって処分を下さなかったことについては、「聞き取り調査などを行っていたため」とする。しかし、実際に行った調査とは関係者の話を聞くだけの簡単なもので、実質的には1週間以内に終える程度の「名ばかり調査」にも思えるものだった。

 実際、今月に入ってI医師に下された処分は5段階ある処分のうち3番目にあたる「戒告」処分にとどまった。戒告にとどまった理由については、「匿名での告発が多く、告発が事実かどうか認定できなかった」としており、結局はI医師が認めたものについて処分が下されたかたちだ。もっともI医師はこれまでも男女関係の乱れについて上司から口頭注意を受けていたこともあり、今回の戒告は「次に問題行為があった場合は懲戒処分を行う」という条件付きのものだという。

 4月17日、青洲会病院内で弁護士同席のもと取材に応じたI医師は、同僚看護師と不倫関係のもつれによるトラブルがあったことや宴席で暴力行為があったことなどを認めたが、「ストーカー行為」については否定。看護師に対するセクハラ行為についても、「看護師にアルコールスプレーをかけた」などの行為は認めたものの、「(胸を揉むなどの行為は)明らかにセクハラなのでさすがにやっていない」と否定した。I医師の言葉をあえて裏読みすれば、「明らか」でないグレーゾーンの行為ならやる可能性をほのめかしたとも受け取れ、言葉の軽さとともに反省とはほど遠い傲慢な態度を浮き彫りにする。

 勤務中にホテルに行ったことや、納入業者に宴席の支払いをさせたうえで同僚看護師とホテルに行ったことについては「記憶にない」とするものの、納入業者に宴席の支払いをさせたことについては「(これまで)払ったり、払ってもらったり(した)」と一部事実を認めている。しかし青洲会病院では納入業者から接待を受けること自体を禁じており、明らかな内規違反を認めたかたちだ。

 I医師は自身の行為を「ストーカーだとは思っていない」と否定するが、そもそもストーカーにおよぶ者がその行為を「ストーキング(つきまとい)」だと認識しながら行うこと自体がまれだ。ほとんどが交際関係のもつれや一方的に思いを寄せるなどの、「好意」が動機となって暴走することがストーカー事件の本質であり、同時にわかりにくい部分でもある。

 ストーカー行為を放置することが重大な事件につながることは、近年良く知られるようになってきた。最近では3月25日、東京都杉並区のアパートで、保育士のTさんが殺害された事件で、同僚の男性保育士が殺人容疑で逮捕された事件が記憶に新しい。警察庁が3月28日に発表した資料によると、ストーカー被害は認知されたものだけでも6年連続で2万件を超えている。

【つづく】

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