わらび座ミュージカル「ジパング青春記」特設ページ
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2019年05月07日 11:40

アジアはカジノ産業の成長センター(前)

日韓ビジネスコンサルタント 劉 明鎬 氏

 筆者は先日、フィリピンのマニラに行ってきた。マニラ湾に建設されたカジノ施設はあまりにも豪華で、規模も想像を超えていたので正直びっくりした。私がこれまでフィリピンに対して抱いていたイメージとは異なり、フィリピンはカジノ産業の育成に積極的であることと、フィリピン経済が急激に成長していることがよく感じられた。

 カジノゲームは今、ギャンブルというより、観光客誘致に最も寄与するエンターテインメント産業の1つになっている。今回は世界のカジノ産業、そのなかでも急成長中のアジアのカジノ産業の動向について取り上げてみよう。

 カジノの語源は、音楽、ダンス、ゲームなど、いろいろな娯楽施設を備えた宴会場という意味のラテン語「Casa」が由来だとされる。17,18世紀のヨーロッパで、カジノは貴族社会の社交の手段として生まれ、それが世界に広がることになった。そんな中、1930年代に米国では大恐慌を克服するための経済対策として、ラスベガスに商業的なカジノが開業し、発展するようになる。

 カジノ産業は観光客にゲームをする場所を提供するだけではなく、ショー、買い物、スポーツなどが楽しめる統合リゾートへと発展している。カジノといえば、ラスベガスが連想されるほど、ラスベガスはカジノ産業にゲーム以外のいろいろな要素を取り入れ、大きく成功させたのは周知の通りだ。その結果、ラスベガスには年間4,000万人の観光客が訪れるようになっている。

 ラスベガス成功の要因としてカジノ産業をクラスタ化したことと、カジノを売春とギャンブルというイメージから脱皮させ、カジノを家族が楽しめるようにしたことが挙げられる。しかし、カジノ施設が930カ所以上になり、ラスベガスは過当競争に陥り、収益性が悪化していることも事実である。

 このような状況下で、ラスベガスのカジノ事業者は新しい活路を見出すべく、アジアのマカオにラスベガスの運営ノウハウを生かして事業進出を図った。その結果、現在はマカオが売上高でラスベガスを追い抜き、カジノ産業で世界一の座についている。

 2002年に中国政府はカジノライセンスを外国企業に与えるような政策をとった。それによって、マカオにラスベガス系の豪華なカジノホテルが開業することになる。マカオのカジノホテルはショーなどを充実させたラスベガスの運営手法を取り入れて人気を集め、マカオの2016年のカジノ売上高は約3兆3千億円となる。

 しかし、マカオを訪れるカジノ客の半数以上は中国人で、とくに中国共産党の幹部やお金持ちが顧客の中心なので、習近平政府の汚職の取り締まりなどに影響を受けるというリスクが露呈した。一方、アジアでマカオの成功に刺激を受けて、カジノの統合リゾートを建設したのはシンガポールである。

 シンガポールは2010年マリナベイサンズ・カジノ、リゾートワールドセントーサ・カジノを建設したが、マリナベイには屋上プールの「Sky Park」とコンベンションセンターがあり、セントーサカジノにはユニバーサルスタジオが入り、多くの観光客を呼び寄せている。シンガポールが成功した要因は、ギャンブルのイメージを払拭し、家族が旅行がてら楽しめるカジノというシステムが出来上がった点である。しかし、シンガポールも2015年以降は売上が頭打ちになっている。

(つづく)

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