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2019年08月06日 09:00

私と稲盛塾長

 1969年11月に創業し、『より良い水創りと人財(ひと)創り』を経営理念に掲げ、良質な水の提供とそれを可能にする人財育成に努めてきたゼオライト(株)。同社は、日本が誇る経営者・稲盛和夫氏が塾長を務める盛和塾で提言されているフィロソフィに強く感銘を受け、自社の経営に取り入れ、業績を拡大してきた。同社代表取締役会長である河村勝美氏に盛和塾への思いを聞いた。

盛和塾との出会い

 盛和塾との出会いは、ささいなことでした。経営者として、さまざまな勉強会や研修、交流会に参加するなか、ある知人から紹介されてオブザーバーとして参加しました、そんなありふれたきっかけで何気なく会場に向かったのが私と盛和塾、そして稲盛塾長との出会いです。

 それまで数々の研修、研究会に参加しましたが、盛和塾はそれらとは圧倒的に違いました。塾長、講師、生徒のすべての方が本気でした。私が最初に感銘を受けたのは、そこに集まる人たちの学ぼうとする姿勢でした。塾生、1人ひとりが講演内容を一言も聞き漏らすまいと耳を傾け、学んだことを少しでも自分の経営、人生に生かそうと必死にメモを取っていました。

 私はこの出会いに非常に感謝しております。この出会いがなければ、“今”の会社はなかったでしょうし、私自身の生き方、考え方、そして「心の在り方」もまったく別のものになっていたでしょう。

心の在り方とフィロソフィ

 稲盛塾長は私に心の在り方を教えてくれました。中でも成功方程式を教示していただいた時は、目からうろこで強く感動したのを覚えておりますし、今の弊社の社員教育にも取り入れています。

 私たちは、技術研修などの実技にかかわる教育も行っておりますが、稲盛塾長のフィロソフィを基本とした「心の教育」を特に大切にしています。講演で稲盛塾長も仰っていますが、経営者が社員教育をするためには、まずは経営陣が盛和塾で学ぶフィロソフィ、利他の心の本質をしっかりと身につけなければなりません。言葉だけではなく、本質をしっかりと学ぶことで、それぞれの企業に合わせた理念や経営方針を立てていくことができます。

 私たちは、「ゼオライトフィロソフィ」を作成し、経営者を始め、役員、社員全員でこれを共有しています。ゼオライトフィロソフィとは、お客さまとの相互信頼のもとに製品をつくり、サービスを提供し、限りない喜びと満足を共有していくために、ゼオライトの社員はどのような考え方をすべきかを示しています。全42項目の判断の基準、行動の指針をまとめたもので、最初には経営理念とともに成功方程式を掲げています。

『人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力』

 この方程式は、「正しい考え方をもち、正しく行動する」「燃えるような熱意をもつ」「能力を磨く」ことを掛け合わされたものが、結果として、その人の人生をより良いものにしていくと表しています。すばらしい会社となるためには、その会社の経営陣を始め、社員全員がすばらしい人生を歩む努力をすることが大切だからです。そのほかに「ゼオライトの12か条」「ゼオライトのビジョン」「ゼオライトの精進」などを作成しておりますが、すべて稲盛塾長の影響を受けています。それほど稲盛塾長の影響は強いものでした。

これからの河村勝美の生き方とゼオライト

 私たちは「お客さまの喜びは、会社、社員の喜び」という思いを体現してきました。これは、弊社の名誉会長・河村恭輔が創業当時から大切にしてきたことです。私は夫であり、上司でもある名誉会長にすべての信頼をもってともに歩んできました。

 社長を退き、会長として4年目を迎えました。昨年は全従業員の結束力と社長のリーダーシップで過去最高の結果をつくり出してくれました。事業承継の目的は、内部体制の確立と仕組みつくりですが、不十分な為、代表として反省ばかりの日々です。今期こそさらなる技術力、人間力を高め、日常業務が会社の利益につながると実感できる仕組みを構築します。

 稲盛塾長の教えである「心を高める、経営を伸ばす」とは、良きことを想い、良きことを行う事、また人間として何が正しいか、そして一緒に働いてくれている従業員を笑顔にすることであり、私の使命です。

 今回、盛和塾は終わりを迎えようとしていますが、何も不安はありません。稲盛塾長が残してくださった数多くの書籍やお言葉、フィロソフィがあるからです。稲盛塾長が仰っているように、フィロソフィは覚えるだけでは意味がありませんし、理解しているだけでも意味がありません。心の底から理解し、行動していく、これを一生涯続けていくことが大切だからです。

 私の人生、会社の未来、会社で働いてくれる社員、そしてお客様。すべての人たちの未来がすばらしいものになるように、これからも努力し続けていきます。

河村会長と稲盛塾長

▼関連リンク
ゼオライト(株)ホームページ

【麓 由哉】

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