2024年04月19日( 金 )

中国経済新聞に学ぶ~「90後」若者 節約して投資(後)

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お金があればいつでも資産運用が習慣に 1万元足らずの資金を5つの資産運用商品へ

 90後はお金を節約するだけでなく、「お金がお金を生む」こともよく知っている。郭さんは「お金がお金を生む」を徹底的に実践している女性だ。1996年生まれの郭さんは、大学を卒業し、働くようになって1年ほどで、預金額はそれほどではないが、貯めたお金をうまく運用している。

 郭さんは自分の資産運用をスクリーンショットで示し、「ファンドを3つと定期資産運用商品を2つ購入した」と述べた。ファンドは毎月の購入額は数百元ほどで、資産運用商品は1千元から購入でき、それぞれ数千元を投資している。合わせて1万元にも満たないが、郭さんの資産運用意識に敬服させられる。

 郭さんは、「資産運用商品を購入するのはお金を預けておくため。使える現金がなければ、使わずに済む。お金を使う時は花唄かクレジットカードを利用し、翌月の給料ですぐに返済する。資産運用にお金を回せたら、決して軽々しく動かしたりしない。自分の周りの友人たちも、ほとんどが資産運用をしている」と控えめに語る。

 データによると、「お金がお金を生む」ことに対し、90後は両親の世代よりも積極的だ。90後が資産運用をスタートした平均年齢は23歳で、ほとんどが大学時代か働き始めてから2年以内にスタートし、両親の世代より10年以上も早い。余額宝のデータによれば、90後が余額宝に資金を回す回数は平均8回で、親たちより2回多い。月平均残高も親たちより平均1千元多い。お金があればすぐに資産運用に回すのが90後の習慣だ。

 上海社会科学院の元副院長で研究員の何健華さんは、「90後はインターネット原住民であり、中国経済の発展と共に成長した世代で、消費と資産運用に接するのが両親の世代よりも早かった。社会の圧力の大きさも加わって、この世代の若者には強い独立意識と自己防衛の意識があり、細かく計算をするのも、早く資産運用を始めるのも、将来よりよい生活を送るための入念な準備にほかならない」と説明した。

(了)


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