• このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年01月03日 07:10

西部ガスグループの戸建事業を担う注目企業 戸建分野事業は任せて! 一樹百穫 

住宅建設および販売業
【西部ガスグループ】九州八重洲(株)

 九州八重洲(株)は、1948年10月、東京八重洲で「八重洲興業」の商号で創業、77年に福岡で九州八重洲興業(株)として設立。福岡都市圏および周辺地区を中心に戸建住宅を供給してきた。2008年には、西部ガスグループに入り現商号に変更。その後業績を拡大し、19年5月には博多区に自社ビル「THE RISE 八重洲」を竣工、移転した。

 同社の戸建住宅ブランド「ジョイナス」シリーズの1つ『ジョイナス新宮 和(なごみ)』は18年6月、全国住宅産業協会より優良事業賞を受賞するなど業界からも高い評価を受けている。また、資金計画の段階から顧客の相談に乗り、建築現場では徹底した清掃、騒音対策など近隣住民への配慮を怠らず、新築の戸建建築に行われる地鎮祭、棟上げ、引渡などの際には社長自らが必ず現場へ赴くなど、企画からアフターフォローまで会社全体で顧客に寄り添うスタイルが高い顧客満足度の要因にもなっている。

 自社から1時間圏内を戸建供給エリアとし、すぐに対応できるアフターフォロー体制を整えているのも特徴の1つだ。グループ参入後にさまざまな取り組みを行い、業績を大幅に伸ばし、海外進出も視野に入れる同社の動向に業界からも注目が集まっている。

お客さまにとっても引き渡しは特別な日。吉川代表、自ら赴くお客さまにとっても引き渡しは特別な日。吉川代表、自ら赴く
お客さまにとっても引き渡しは特別な日。吉川代表、自ら赴く

 

「家づくり」に必要なアットホームさ

 同社の経営には「顧客満足度の追求」が欠かせない。代表取締役・吉川悟氏は「家は、人生で最も大きな買い物の1つ。だからこそ、我が社はお客さまの要望に真摯に応えるだけでなく、より良いものを諦めずに提案します」と話す。提案段階から引き渡しのイベントなどには会社一丸となって顧客のニーズに応える同社だが、その秘訣は社内のアットホームな雰囲気にある。

 同社は役員を含め47名と少人数ながら年間約30億円の売上高を上げている。それは営業のみならず、「お客さまのため」の旗印のもと、部署を越えた連携が生み出す力によるところが大きい。「社内の雰囲気がギスギスしたものになってしまえば、会社が提供する住宅・サービスにも影響が出る」(吉川代表)。このように役員を含め社員同士がフォローし合える環境がある。

 同社には複数の事業部があり、住まいづくり応援事業部には、夢応援課、夢描き課、夢創り課などユニークな名前の部署を設け、顧客に親しみやすいものとなっている。社内では、毎月月間MVPを選出し、表彰している。MVPは営業のみならず総務部など部署を問わず選出され、その月に最も成果を上げた社員に授与される。

社員同士が協力し合い“最幸の家”を提案する
社員同士が協力し合い“最幸の家”を提案する

海外進出と新事業

 17年6月にフィリピンに現地法人AMBITIOUS URBAN DEVELOPMENT PHILIPPINES INC.を設立し、不動産事業を立ち上げた。首都マニラの高級地区であるマカティにコンドミニアムを購入して、賃貸事業を展開し、現地の建築会社のNedsteel 社とパートナーシップを締結し、総戸数250戸のタウンハウスの開発に取り組んでいる。

 また、同社の海外事業展開の狙いには、事業拡大のほかに国内事業におけるコスト削減の狙いもある。フィリピンではCAD事業も展開しており、海外展開だけでなく、国内事業におけるコスト削減も目的としている。戸建における日本でのCAD業務が1件約20万円かかるのに対し、フィリピンでは半額以下に抑えることが可能である。

 「まだ検討段階だが、CAD事業を自社だけでなく、商品として同業他社へ展開することも考えることができ、フィリピンにはさまざまな可能性を感じている」と海外展開の手応えを感じている。海外には自社社員が常駐しており、今後の展開次第では人員も増やしていく予定だ。

 国内では、西部ガスグループによるガス供給を条件として、土地の仕入れ、販売を他社メーカーに、自社の戸建供給エリアにこだわらずに行うなど、さまざまな工夫で親会社への業績貢献を図っている。

「家」だけでなく「街」をつくる

 同社はグループ内でも戸建事業を主に取り組むハウスメーカーだが、「家づくり」とともに「街づくり」もコンセプトとして取り組んでいる。街づくりとは同社が建てた家の中はもちろんのこと、顧客が家の外、周りの住民と快適な共同生活を営めるようにすることだ。住宅建築の際には、周辺住民に迷惑が掛からないように工事時間を限定し、その日に出たごみはすべて持ち帰るようにしている。

 吉川氏は「お客さまが直接関わることではないが、新生活をスタートしたときに少しでも周りの住民の皆さんと良い関係が築ける環境をつくりたい」としている。

 また、子育て応援プロジェクトを展開し、子育ての環境を家づくりの観点から支援する取り組みを行っている。具体的には、対面キッチンやリビング、階段など住宅設計において、より良い家庭環境づくりの手助けを行っているのが特徴の1つだ。

 同社は顧客の「幸せづくり」、街全体での「コミュニケーションづくり」の手伝いを行い、顧客が街や住まいを育て、その街の「子どもたち」を育てていける環境をつくる「ふれあいの街づくり・住まいづくり」を実現するとともに、「子育て家族を応援する企業」を目指しているという。

九州八重洲 入社式
九州八重洲 入社式

<COMPANY INFORMATION>
代 表:吉川 悟
所在地:福岡市博多区東比恵1-5-5
設 立:1977年11月
資本金:1億8,000万円
TEL:092-472-2888
URL:http://www.kyushu-yaesu.co.jp

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2020年02月28日 11:30

2016年発達障害者支援法が改正 雇用障害者数、過去最高を更新(1)NEW!

 障害者の職業の安定を図る「障害者雇用促進法」が改正され、障害者雇用率(法定雇用率)の引き上げと、雇用対象となる障害者の範囲に「発達障害を含む精神障害者」が新たに加わった。

2020年02月28日 11:14

トランプ大統領もかなわないインドの強かな国際交渉力(前編)NEW!

 このところモディ首相率いるインドの台頭が目覚ましい。中国を人口の多さでも経済発展の速度でも追い抜く勢いを見せている。何しろ、人口は数年以内に17億に達するというし、...

2020年02月28日 11:00

拡大する九州のベトナム人コミュニティ 九州とベトナムの経済・人的交流の今後(後)NEW!

 海外投資について、ベトナム含め東南アジアへの移転が進んでいることは耳にされているかと思います。ベトナムと日本との間には共通の利益があり、また高度な信頼があります。ベ...

2020年02月28日 10:19

面会拒絶をはじめる病院もNEW!

 中国に端を発する新型コロナウイルスの影響は、日に日に増している。病院Aは患者のお見舞いにきた家族に対して、マスクを配布していたが、最近は備蓄分のマスクに余裕がなくな...

2020年02月28日 10:14

LIXILビバ、九州進出本格化~来月水巻町に5号店NEW!

 ホームセンター6位のLIXILビバ(本社:埼玉県)が九州で攻勢を強めている。来月福岡県水巻町に開店予定の九州5号店・水巻店はそれまでイオン九州の商業施設内への出店だ...

2020年02月28日 10:11

【シリーズ】生と死の境目における覚悟~第4章・老夫婦の壮絶な癌との闘い(4)NEW!

 オヤジは家族のために一心不乱に働き、稼いできてくれた。帰宅は連日夜11時ごろ。オヤジのおかげで自分と弟は2人とも大学に通え、卒業できた。 オヤジは無骨といえば、それ...

2020年02月28日 10:00

『脊振の自然に魅せられて』「残雪の道標補修作業と素晴らしきブナ林」(後)NEW!

 ところどころに残る雪を踏みしめ、アップ・ダウンを繰り返しながら、休憩地点となるビューポイントへと進む。ようやく小爪峠と金山の縦走路の中間点にある岩場のビューポイント...

2020年02月28日 09:30

縮むニッポン、健康寿命延伸で「生涯現役社会」は実現するか(後)NEW!

 実は、保険者には個人のレセプトや健診データは集まっているが、運動や食生活等の生活習慣の改善、糖尿病等の重症化予防に向けた具体的な取り組みなどとは十分つながっていない...

2020年02月28日 07:00

不動産とテクノロジーの融合目指し、既存の業界とテック企業を結ぶ(前)NEW!

 2018年9月、(一社)不動産テック協会は不動産とテクノロジーの融合を促進し、不動産に係る事業ならびに不動産業の健全な発展を図るため設立された。これまで協会では、不...

2020年02月28日 07:00

海外の事例から見る有望な不動産テックとは(前)NEW!

 不動産テックでは、海外のさまざまな先進的取り組みが日本に流入していくのは、時間の問題だ。「海外の有望な成果を取り入れることによって、業界全体が盛り上がる」と期待して...

pagetop