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2020年02月01日 07:00

確かな「技術力」と信頼される「対応力」 省エネ分野にも進出し、多角化にも注力 一樹百穫 

設備工事
(株)ユニイチ

高い技術力と機動力

 (株)ユニイチは1989年、松尾一広代表取締役が福岡県久留米市で創業した。現在は、同市を中心に給排水、上下水道、空調、そして消防までの設備工事を手がけ、地域のインフラ整備で確固たる存在感を示す「水と空気のスペシャリスト」集団だ。

代表取締役 松尾 一広 氏
代表取締役 松尾 一広 氏

 松尾氏は民間企業を経て36歳で独立。たった1人の設計事務所から始めて、30年で年商5億円にまで発展させた。「図面が引ける」ことで顧客のニーズに機動的に対応。「迅速に」「確かに」が信頼され、幼稚園、小中学校・高校から老人ホーム、病院、民間企業、マンション、公共施設などの工事を一手に引き受け、「バブル崩壊もリーマン・ショックもさしたる影響はなかった」(松尾氏)と30年を振り返る。しゃにむに営業してきたわけではない。「コツコツと仕事をしてきたら、いつの間にか名前が知られてきた。知らないところから声をかけていただくことも増えてきた」と語る。

 今や久留米市の指定工事業者45社中、常に上位をキープ。近年では、リフォームやメンテナンスにも注力しているほか、家庭・事業所への水の宅配、パッケージ型自動消火設備の販売・設置も担うなど、地域の安全・安心にも寄与している。

仕事は楽しみながら

 30年の節目の年に改装・拡張された久留米市東合川の新社屋に働く従業員は、現在14人。うち女性は3人で1人は2級建築士の資格を有している。少数精鋭が特長で、「オールマイティーな人材ばかりだ。やる気のある人には何でも任せる」という。

 仕事は「対応力」が売りだけにハードな部分もある。給排水や空調の工事などでは、顧客の窮状を助けるために、土・日・祝日の業務も出てくるだろう。「忙しい時期と余裕のある時期を見極め、休暇がとれるときは積極的にとるように」と社員には話している。オン・オフのメリハリをつけることを重視しているのだ。そして「仕事は楽しみながらするように」とも強調する。やらされ感のある仕事の進め方では、気分的につらくなるし、間違いや工事の遅れの原因にもなるだろう。それぞれの業務のなかに面白さや、やりがいを見つけていくことを勧めている。

 さらに、期待以上の成果を上げた者には報いている。同社では、毎年、社員1人ひとりに年間目標を設定させて、それを上回る成果が出れば金銭のかたちとして分配する方針だ。

「やる気があれば何でも任せる」と語る松尾代表
「やる気があれば何でも任せる」と語る松尾代表
30周年を機に改装・拡張された本社屋
30周年を機に改装・拡張された本社屋

 

エコビジネスへの新展開

 新規分野へも参入中だ。キーワードは「エコ」。環境省の補助金を使い、中小企業などのLED照明、空調、ボイラーのエコ仕様への改修を支援する。具体的には、設備更新により、どの程度のコストカットが可能かを診断するほか、補助金申請のサポートも行う。認められれば、設備の導入費用の半分近く(内容で異なる)が国から支給される。アフターフォローも万全で、対象施設に最適な機器選定・導入計画立案まで手助けしてくれる。

 この事業では、新会社を福岡市内に設け、事業拡大を図っていく計画。エコビジネスを足がかりに、県都・福岡への進出も視野に入れている。「建設需要の大幅な増加が望めないなか、リフォームや環境ビジネスへの展開が、今後、重要になってくる」と松尾氏は語る。

求められる人材は

 新規事業への拡大を進めるなかで、求められるものは新たな若い人材だ。とくに、これから需要が増えていくであろう設備のメンテナンスを任せられる人を必要としている。

 ユニイチでは、地元の久留米工業大学を始め、多くの学校からインターン・シップで学生を受け入れている。建築系の若い人を求めているのだ。「欲しいのは、明るくて、なおかつコミュニケーション能力もある人」と松尾氏。どの業界でもそうだが、チームとして仕事を進める以上、能力・技術力よりも大切なことかもしれない。そして「たくさん稼いで、家でも建ててもらって、ユニイチに入社して本当に良かったと感じてもらいたい」と望んでいる。

 ユニイチは創業30年。確かな「技術力」と、信頼される「対応力」で業績を伸ばしてきた。これからも自社の強みをアピールしながら、50周年、さらには100周年へ向けて、時代の動向も見据えた多角化も進めながら、確かな足取りで前進していく。

<COMPANY INFORMATION>
代 表:松尾 一広
所在地:福岡県久留米市東合川4-9-25
設 立:1989年7月
資本金:1,000万円
TEL:0942-45-3033
URL:http://www.uniichi.com/

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

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