• このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年01月04日 07:15

鉄道を主軸事業に地域の暮らしに貢献 九州全域を代表する地場優良企業 一樹百穫 

総合建設業
九鉄工業(株)

基盤は鉄道関連の安定事業

 創業1942年、すでに77年の歴史をもち九州を代表する地場優良企業に数えられるのが九鉄工業(株)である。鉄道工事を主軸に九州の人々の暮らしを支え、同時に幾多の重要建築物をつくってきた実績をもつ。令和元年の今年は、築105年となる重要文化財・門司港駅の改修を完成させた。

 また、同じく北九州の折尾駅においては125年前につくられた鹿児島本線と筑豊本線の立体交差を解消するという一大プロジェクトに取り組んでいる。駅といえば街の顔である。街をつくり、その発展の一翼を担う同社が、どれほど大きな存在感を有するかはこうした実績からもよくわかる。

 さて、350億円超の2018年度売上を見てみると、得意先であるJR九州と官公庁がおよそ94%を占めているが、総合建設業としての高い技術力が認められ、近年は民間受注が伸び続けていることにも着目したい。たとえば博多税務署跡に3社ジョイントベンチャーによる70億円規模の複合ビル建設がスタートしているが、こうしたプロジェクトに名を連ねられるのも、鉄道関連の安定した事業がベースにあるからだ。すべてにおいて余裕をもって取り組めることが同社の大きな強みの1つだ。

門司港駅改修工事
門司港駅改修工事

働きやすい“優しい職場”

 土木・建築・線路・安全の4部門で事業を推進する同社だが、そこで求めるのは土木や建築を専攻した新しい人材である。近年は女性社員の活躍もめざましく、彼女らによりいっそう能力を発揮してもらうべくさまざまな職場環境づくりに取り組んでいることを少し紹介しておこう。現場での更衣室やトイレを充実させたほか、制服やヘルメットについても彼女たちの希望を取り入れ、洗練されたものに変えていくという。

 「実務を経験したい」「生まれ育った九州で働きたい」「社会貢献につながる仕事に取り組んでみたい」。そうした思いから同社を選択するという若者たちが多い。日々、現場で汗を流す社員たちが共通して感じているのは、九鉄工業が“優しい職場”だということらしい。

 地場企業のなかで抜群と言っていい待遇面もさることながら、その背景にあるのは、やはり鉄道関連事業による安定した業績だ。同社が掲げる理想の企業像にも明示されているのは、何よりも安全・品質を最優先。そこから生まれる“目先の利益は追求しない”という姿勢は、ずばり社員たちの働きやすさにつながる。社員たちが一様に抱く“優しい職場”という印象は、恵まれた職場環境の証だ。

やりがいあふれる仕事

 各部門では、それぞれの領域に通じたプロフェッショナルたちが、その能力を最大限に発揮するとともに深く関わり合いながら業務を推進している。土木事業部門に所属し、3年目になるというある若手社員は「多くの人たちと接し、さまざまな考えや手法を学ぶことができる。入社当時には考えられなかったほど見識を広めることができた。仕事を通し、これからもっと自分を大きく成長させていきたい」と、自身の将来に期待を膨らませる。

 断言していい。九鉄工業のように社会インフラを支える仕事は、同時に大きなやりがいが感じられる仕事である。同社の魅力について、現在は取締役であり福岡支店長・佐藤哲也氏は自らの経験からこう語る。

 「入社から30年にわたっていろいろな現場を経験し、人並みに苦労もしてきたつもりですが、振り返ってみると一度も九鉄工業を辞めたいと思ったことはありませんでした。それは会社が常に目に見えて成長していたし、社員が一丸となって仕事に取り組む姿に誇りを感じていたからです。その思いは今もまったく変わりませんね」。

 同社の魅力は、未来が見えること。そして大きな仕事をやり遂げようという情熱があふれていることだ。

九州各地のインフラをつくってきた
九州各地のインフラをつくってきた

高みを目指す社員たち

 今年も新卒1名の女性技術者が仲間に加わった。職場の雰囲気も少しずつ変わりつつあるという。安定した事業経営を実現している同社にとって、これからさらに高めていくべきは社員の仕事に対する満足度だろう。

 同社においては、185名の一級土木施工管理技士を筆頭に、一級建築士、一級建築施工管理技士、測量士などの国家資格をもつ者が数多く在籍している。約500名の社員数から比してみれば、その技術力の高さがわかる。資格取得支援に会社が積極的であることはもちろんだが、個々が人生をかけて仕事に打ち込み、高みを目指していることの結果ともいえる。

 また、待遇面での優位性に加え、福利厚生の充実ぶりも注目に値する。JR九州のグループの一員として各種施設の利用ができ、仕事を離れた時間をも社員たちは有意義に過ごせる。スポーツ経験者がオフをさらに充実させたいなら、JR九州グループの各種運動部に所属することで活躍できるだろう。

 培った技術をいっそう進化させ、より信頼される企業として社会に貢献していくという九鉄工業。長い歴史に支えられた企業風土のなかで、地域のために働きたいという若者にとって、まず間違いのない選択肢だ。

九鉄工業の職員たち

代 表:古賀 徹志
所在地:福岡市博多区博多駅南6-3-1(福岡本社)
設 立:1942年9月
資本金:2億1,600万円
TEL:092-475-6760
URL:http://www.kyutetsu.co.jp

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2020年09月23日 07:00

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(10)NEW!

 中川氏は「米中貿易戦争」に関して、ソ連や日本が経験した「トゥキディデスの罠」に言及した...

2020年09月23日 07:00

独自性を高める事業構築NEW!

 2015年1月に設立された総合建設業(株)スエナガ。同社は設立して5年の新鋭企業である。同社の企業スローガンとして『土地に夢を、建物に想いを』を掲げ、賃貸マンション...

2020年09月22日 07:00

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(9)

 最後に、中川十郎BISJ会長は「新型コロナ騒動」のなかで密かに進行している国際政治に目を向け、「一帯一路と米中貿易戦争」について発表した...

2020年09月22日 07:00

健康・安全意識の高まりに乗って、オールミネラル化システムにブレイクの兆し

 独創的な水処理システム『ミネラルクリスター』を製造・販売する(株)クリスター。雨が山の地層を通過し、豊富なミネラルを含んだ名水となって地下から湧き出る―そんな自然の...

2020年09月21日 07:00

BIS第170回例会~ワシントンDC、ローマを結ぶオンライン開催(8)

 井出氏は、新型コロナウイルス感染拡大で世界が求められていることは(1)感染経路の究明、(2)感染防止のための諸国民の努力、(3)専門家、医療関係者への期待・要請...

2020年09月21日 07:00

ご縁と絆を大切にして、堅実な事業を構築し続ける

 (株)隆工務店は1965年1月創業、67年7月設立の建設会社だ。現代表取締役・田原昇氏は、長年“番頭”として先代を陰で支え続け、2016年7月に3代目の同社代表取締...

2020年09月20日 07:00

実直・謙虚な姿勢で快適さを提供する

 創業64年の社歴をもつ地場有数の老舗である山本設備工業(株)。地場業界のなかでも老舗に入る企業を率いるのは、3代目代表取締役社長・山本慎一氏。今年で就任15年目に入...

2020年09月20日 07:00

【凡学一生のやさしい法律学】香港で起きていること~国家統治の基本となる三権分立(後)

 上述の9月1日付『産経新聞』の記事では、香港政府は高校教科書から「三権分立」の記述を削除させた、と最後に小さく記述されていた...

2020年09月19日 07:00

WITHコロナで柔軟対応戦略を展開

 「コロナ襲来でこんなに社会活動が規制されることを想像したこともなかった」と諸藤敏一社長が溜息をつく。しかし、立ち止まることはない...

2020年09月19日 07:00

【凡学一生のやさしい法律学】香港で起きていること~国家統治の基本となる三権分立(前)

 国の政治状況には、騒乱期と安定期がある。騒乱期には政治的争点は直ちに露見され、騒乱を激化させる。一方で、安定期には本来であれば政治的争点となる「不都合な真実」を支配...

pagetop