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2020年01月05日 07:30

業容拡大を続けるグローバル企業 土木建築業から始まり福岡から世界へ50年 一樹百穫 

鳶土工、土木建築、ホテル、飲食ほか
おおはまグループ

おおはまグループ安全大会で発表する大濱鉄也社長
おおはまグループ安全大会で発表する大濱鉄也社長

 おおはまグループは総合建設業を生業とする(株)大濱組を中心に、全18社で流通事業・リニューアル事業・飲食事業・ホテル事業・ファーム事業・福祉事業・外国人技能実習生受入事業・海外事業・旅行代理店事業を展開。およそ半世紀にかけて福岡の街とともに成長してきた。近年はアジア各国主要都市に拠点を開設し、事業規模を拡大している。

 原点は1970年に故・大濱節生氏が建設業を創業したことにある。その後、先代が鳶土工の大濱組のほか、大濱住建とホテル「アールイン博多」、飲食店「がね屋」も経営していた。

 現代表の大濱鉄也氏は先代の元、家業を継ぐべく鳶職人として従事。現場のほか、営業や経営まで一通り経験することになる。6年前に先代が亡くなったタイミングで、鉄也氏が事業を継承。今でこそ他業種への進出をしているが、創業者の築き上げた建設業を大事にしようと、代表交代後1年間はそれまで引き継いだ4つの事業以外に進出することはなかった。

 就任2年目から鉄也代表の事業戦略はスタートする。土木工事業の(株)インクリエイト、外国人技能実習生受入のグローバル(協)、介護用品販売レンタルの(株)みんなの介護サポート、米づくりを主体とした農業法人おおはまファーム、海外法人はアジア各国に拡大している。

インドネシアで活躍する、オオハマ ラヤ インドネシアのメンバーたち
インドネシアで活躍する、オオハマ ラヤ インドネシアのメンバーたち

 今や飲食業での海外進出は珍しくないが、建設業での海外進出は中小企業ではあまり例がない。大濱組では25年前から技能実習生を受け入れていたため、海外に多くの卒業生がいる。日本語堪能な技術者集団だ。建設業での海外進出を視野に、鉄也代表は受け入れの多かったインドネシアに飛んだ。SNSを通じて、卒業生十数人が集まった。社長が告げたのは、会社設立だった。「君たちがやる気なら、会社をつくる。やってみたいか?」――多くの元実習生が賛同し、インドネシアで建設会社を設立した。

 最初の目標は、日本の大手ゼネコンが手がけるプロジェクトへの参画だった。熱意を全面に押し出した営業活動が功を奏し、仕事をもらえるようになった。ゼネコンと現地ワーカーとの間に立ち、意思疎通を円滑に行うのが、卒業生らの役目。日本語を理解し、日本人の考え方を知っているうえに、専門技術を身に付けた元実習生が重宝されることになる。最初は大きなチャレンジだったが、今では多くの現場を任されるまでに。海外現地法人はインドネシアのほか、ベトナム、モンゴル、シンガポールにも設立。建設業のほか、人材関連、飲食業と展開中で、今後も積極的に海外展開していく。

人材確保と細やかなフォロー

 人手を要する仕事である。人手不足の今、人材確保は最重要課題。募集にも積極的だ。まず取り組んだのはイメージ戦略。会社ホームページを大幅にリニューアルし、SNSを活用した情報発信も心がけた。

 一方で、地道に工業高校へのOB訪問を繰り返したことで、入社希望者が増え、取り組みの成果が出てきている。入社が決まっても定着しないと意味がない。そこで、重要視するのは、新入社員のケア。危険と隣り合わせの現場でもある。当然、厳しさをともなう。仕事の相談はもちろん、新生活やプライベートの悩みまで汲み取る、いわば世話役を配置。

 「仕事の悩みは遠く離れた家族や地元の友達に打ち明ける。そんな存在が社内にいたほうが良い」と担当者。離職率の高い業界ではあるが、定着率は総じて高いという。社員が一同に会する機会が必要だとして、農業、BBQ、コンテストなどのイベントのほか、野球やソフトボールのチームも結成。現場の外でもチームワークを高めている。

 「もう我々の時代は佳境に入っている」――経営陣は将来を見据えて、次世代の育成に力を注ぐ。大濱組でいえば、土工・ポンプ・足場で最低50名の若者を育成すること。3つの仕事をこなせる人材をそろえるのが目下の目標だ。今後、大手ゼネコンは日本に仕事がなくなれば、海外に進出せざるを得ない。それなら、先に海外に拠点を構えておけば、安心ではないか。経営の多角化についても、将来への安心とその準備である。1社が崩れようともほかでカバーし合う。外部環境がどんなに激変しても、グループで結束し、大きな波を乗り越えようという考え方だ。

 それは毎年のグループ安全大会にも表れている。土木建築業だけの安全大会ではなく、グループ全社が参加。毎回、趣向を凝らした内容に、驚きの連続をもたらすのだが、そこには「来場者をもてなそう。自分たちも楽しもう」という気持ちが詰まっている。同社サイトでは、社員の七変化が確認できる。ときには野球のユニフォーム、ときには農作業、ときにはバイクツーリング。姿は違えど、とびきりの笑顔だけは共通している。仕事も遊びも全力で楽しむ会社。そんな企業が詰まったのがおおはまグループである。

安全大会で紹介された社員
安全大会で紹介された若手社員
恒例行事の稲刈り おおはまファーム
恒例行事の稲刈り おおはまファーム

<COMPANY INFORMATION>
代表企業:(株)おおはまホールディングス
代 表:大濱 鉄也
所在地:福岡市東区松島3-23-45
創 業:1970年3月
資本金:2,000万円
TEL:092-621-9160
URL:http://ohamagroup.jp/

25周年記念出版雑誌 『一樹百穫』 一覧

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