2024年04月20日( 土 )

ヤマキ、かつおだしに血糖値抑制作用を確認

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 ヤマキ(株)(本社:愛媛県伊予市、城戸善浩社長)は4日、かつおだし摂取による血糖値上昇の抑制を、ヒト試験で確認したと発表した。

 今月1日~5日に開催された食品の機能性研究における国際会議「第7回 国際フードファクター会議」(会場:神戸国際会議場・神戸国際展示場)で明らかにされたもの。

 試験は健常な成人男性20人を対象に、食前にかつおだし摂取と白湯(150ml)摂取の2群に分け、それぞれ摂取から30分後に白米を食べてもらい、食後150分後までの血糖値を調べた。結果、かつおだし摂取群のほうが血糖値で最大20mg/dlの低下が見られ、かつおだしを食前に取ると、食後に有意に血糖値が低下すると示した。

 同社は「食後に生じる血糖値上昇から正常値への復帰は、健常者ではインスリン(血糖低下ホルモン)の作用により、体内の代謝系で自然に行われている。運動不足による肥満や食事過多による耐糖能異常状態になると、食事摂取2時間後あるいは空腹時においても高血糖値が続き慢性化する。

 今回、国際学会において、かつおだしの食後血糖値上昇抑制作用機序が明らかになった」といい、血糖値の上昇を抑制させる関与成分が「ジペプチド(Ala-Trp:タンパク質の構成成分であるアミノ酸が2種つながっているペプチド)」であることを特定。かつおだしの食後血糖値上昇抑制作用機序「ジペプチジルペプチダーゼⅣ(DPP Ⅳ:体の細胞表面にある膜結合タンパク質)阻害を介したインスリン代謝系メカニズム」として発表された。

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