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2020年01月09日 07:00

今や霞ヶ関では「矜持」という言葉は完全に死語となった!(4)

鼎談風景(向かって左から、猿田佐世氏、前川喜平氏、梓澤和幸氏)
鼎談風景(向かって左から、猿田佐世氏、前川喜平氏、梓澤和幸氏)

女性を中心とする500万人の抗議デモが全米各地で

 今日トランプのような大統領も出現し、近年のアメリカは最高裁もベトナム戦争当時と比べれば変わりました。9.11(2001年9月11日にアメリカ合衆国で発生した4つのテロ事件)がアメリカ社会を大きく変えたと言われております。

 反面、オバマ大統領の時代(2009年1月20日 – 2017年1月20日)に、スノーデンなど最もリークの華は開きました。記者はリークに支えられて記事を書き、普通に生活している市民もいざとなれば立ち上がります。トランプ大統領(フェイクニュースが多くなり、リークに対する処罰も厳しくなった)が就任した(2017年1月20日)翌日には、女性を中心とする抗議デモ(主催者発表で全米で500万人)が全米各地に広がりました。

題字の下に“Democracy Dies in Darkness”と書く

 時を同じくして、アメリカの主要メディアである「ワシントンポスト」は第一面の題字の下に“Democracy Dies in Darkness”「民主主義が暗闇で死んでいく」と書くことを決め、今も継続中です。

 今はベトナム戦争当時と比べれば、問題はいろいろあると思いますが、「政府を監視し、政府に対して意見をいうのが報道機関の役割である」という基本姿勢は変わっていません。日本と比べて、「官僚の姿勢」「裁判所の姿勢」「メディアの姿勢」の3つについて、優れていると感じています。

20年後、50年後には、確実に白日のもとに晒される

 「官僚の姿勢」ですが、日本では“忖度官僚”ばかりになり、問題そのものが表に出てこなくなりました。一方、アメリカの「公文書」は今でなくても、20年後、50年後とかには必ず公開されます。

 「裁判所の姿勢」ですが、日本ではアメリカのように最高裁の行政訴訟で、市民が国に勝つことなどほとんど考えられません。何よりも、最高裁判事の名前を知っている市民はほとんどなく、監視の目も行き届いていません。

 「メディアの姿勢」ですが、日本では「特定秘密保護法」によって、取得し漏えいする行為だけでなく、それを知ろうとする行為も処罰の対象となってしまいました。

アメリカには政権交代があることが重要だといえます

 アメリカには政権交代があることがとても重要だと感じています。4年後、8年後には政権交代が行われます。つまり高級官僚約4,000人が入れ替わります。自分のデスクの記録・資料を別の人間が使うことになるので、悪さに歯止めがかかっています。

 3人のトークが終わった後で、「官僚で頑張っている人をどう応援できるのか?」「子ども・若者を主権者としてどう育てていけば良いのか?」など参加者との意見交換の時間がもたれた。日本の総選挙の際の最高裁判事の「国民審査」についても言及されるなど、とても有意義な時間だった。

(了)
【金木 亮憲】

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