2021年12月09日( 木 )
by データ・マックス

旧朝倉市立松末小学校改修工事を巡る住民監査請求について

 既報の通り、Net IB Newsで昨年12月に連載した「美談の裏で─ライオンズクラブ337-A地区と朝倉災害支援─」の一件で、朝倉市に対し、同市住民が住民監査請求を行った。

 請求の骨子は、廃校後にコミュニティセンターとして活用される予定だった旧朝倉市立松末小学校体育館の大規模修繕工事について、本来必要であるはずの「建築確認申請」が行われておらず、違法建築物となっていることについての疑義である。本来、体育館のような公共施設が大規模な修繕工事を行う場合、建物の耐久性や安全性を担保するために、事前の建築確認申請が必要となる。

 同小学校体育館の改修工事は、主要構造部分である床の大部分を本設工事として修繕するものであり、建築確認申請が必要だったことは言うまでもない。しかし、朝倉市および県土整備事務所には、存在するはずの建築確認申請の履歴や、図面すらも存在していなかったのである。

 結果、法的には同小学校は「違法建築物」となり、恒常的な使用が出来なくなっていると考えられる。現に、朝倉市HPには「小学校」「コミュニティセンター」のいずれも表記されておらず、「公の施設」としての同小学校の情報が見当たらない。

 同小学校が現状、違法建築状態にあるのなら、今後、本来予定されていたコミュニティセンターとして活用する場合、再度の検証と確認が必要となるが、これらは朝倉市の税金から支出されることとなる。

 果たしてこれが「望まれた姿」なのだろうか。

 提出された住民監査請求については、これから内容が確認される。実際に監査が行われれば、現状の問題点や責任の所在が明らかになるはずだ。

 全国的に見れば、本件は「氷山の一角」にすぎないかもしれないが、Net IB Newsでは今後も「地域住民の心の声」や「あるべき行政の姿」など取材を続けていく。「真実はひとつ」である。

【河原 清明】

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