2024年04月19日( 金 )

2月の九州への外国人入国者数が前年同月から7割減少

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 3月17日、九州運輸局が発表した2019年、20年1・2月(速報値)の外国人入国者数のデータによると、九州の外国人入国者数(クルーズ船を除く通常入国者数)は1月が約22万人、2月が約10万人と、昨年同月からそれぞれ約36%、約70%減少した(19年1月は約34万3,000人、2月は約33万2,000人)。

九州の外国人入国者数(クルーズ船を除く通常入国者数)
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 20年1月の九州での約36%減は、昨年の落ち込み(通年で約14%減)、全国の約1%減と比べて際立っている。昨年下半期から続く韓国インバウンドの低迷が続いており、そのうえ新型コロナウイルスの影響を受けたにしても、全国と比べ落ち込みが激しい。なお、18年時点で九州への外国人入国者数のうち韓国人が占める比率は47%と全国の2倍近くであった(全国は24%)。

 19年通年では約14%のマイナスとなっており、8年ぶりのマイナスとなった。ただ、ASEAN諸国、欧米豪からは増加している。九州運輸局は、タイ、マレーシアとの間のLCC新規就航、およびラグビーW杯の九州3県(福岡、熊本、大分)での試合開催が増加に効果があったとみている。

クルーズ船
クルーズ船

【茅野 雅弘】

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