2024年04月25日( 木 )

東証一部上場企業・兼松(株)のグループ会社に営業停止命令

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 東京都は4月8日、東証一部上場企業の兼松(株)のグループ会社で、工作機械や産業機械の販売などを手がける(株)兼松ケージーケイ(東京都練馬区、千葉靖雄代表)に対し、営業停止命令を下した。営業停止期間は4月22日から5月20日までの29日間となっている。

 都の職員によると、情報提供を受けて調査を行った結果、同社が直近3年以内で手がけた工事のうち、千葉県佐倉市内で行われた工事ほか2件(計3件)において、建設業法第26条で定められている監理技術者の設置を怠っていたことが判明。また、青森県で行われた工事においては、建設業許可を取得していない業者との間で、同法施行令に定められている軽微な建設工事の範囲を超えた下請契約を締結するなどしていたことが判明したという。

 これらについて、同法第28条(指示および営業の停止)に該当するため、今回の措置となった。

 同社は取材に対し、「個別の内容についてはお答えしかねるが、都が公表している通り」と事実を認め、「昨年時点で事案が判明し、速やかに都に報告を行った」とコメント。今後については、「関係業者に通知義務があるため、それに沿って速やかに対応していく」としている。

 同社は1963年設立。直近(2019年3月期)の売上高は640億1,193万円、当期純利益は10億6,514万円を計上している。

【長谷川 大輔】

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