2024年04月20日( 土 )

2020年3月期の各社決算状況~任天堂は据え置きゲーム機が好調

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 4月末から各社の3月期決算の発表が行われているが、新型コロナウイルスの影響により発表を当初より遅らせている企業も少なくない。総合商社、空運、物流、百貨店などマイナスの影響を受けている業界、またプラスの影響を受けているゲーム業界について、それぞれ代表的な企業のデータをみてみる。

 先週の時点で出そろったのが大手総合商社であり、伊藤忠商事以外は減益となっている。丸紅は巨額の赤字を出しているが、3月の時点で業績予想の大幅な下方修正を出していた。空運業では従業員の約半数を一時帰休とさせているANAはとくに大幅な減益となっている。JALもANAほどではないにせよ減益となったが、今のところ一時帰休は発表されていない。三越伊勢丹は百貨店業界でも売上に占める都心部店舗の比重が大きく、インバウンド減少の影響を大きく受けた。首都圏を中心に大半の店舗が休業し、従業員も自宅待機となっている。

 任天堂は外出自粛要請を受けた「巣ごもり消費」の影響で業績を伸ばした。Nintendo Switch本体および3月に発売された人気ソフト『あつまれ どうぶつの森』などの販売が増益に大きく貢献した。新型コロナウイルスの影響で生産・出荷の遅延が発生していたが、業績にマイナスの影響はなかったようだ。

 各業界において、まだ決算を発表していない企業、または3月が決算月でない企業もあり、一部のみの掲載となったが、また、鉄道、観光、宿泊などインバウンド関連、外食、メーカー、小売などの各業界については、今後各社が発表した後に改めて報告したい。

関連記事