2024年04月19日( 金 )

光触媒反応で菌やカビを分解除去 マスクにも使える安全性を確保

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 世界の人口は増え続け、温暖化の影響により、たくさんの菌が蔓延する現代社会。電車、会議など人との接触が問題視される「ウィズコロナ」の時代に、安心して利用できるように開発された「除菌消臭剤ミルコート」は、効果が長持ちする高性能な除菌・抗菌消臭剤である。蛍光灯でも反応する光触媒反応により菌やカビを分解除去するため安全性が高く、マスクや衣服の除菌・抗菌・消臭にまで幅広く利用できる。

次亜塩素酸水に疑義

 新型コロナウイルスの蔓延にともない、これまで日常的に利用されてきたアルコール消毒液は急激な供給不足に陥った。これを“商機”とみた多くの異業種企業が消毒液市場に参入。過酢酸、グルタラール、フタラール、ポビドンヨードなど、さまざまな代替品が市場に投入されるなか、次亜塩素酸水の普及は著しく、アルコール消毒液に代わる除菌消毒液としての地位を確立しつつあった。

 そうした状況のなか、(独)NITE(製品評価技術基盤機構)は5月25日、「現時点では新型コロナへの有効性は確認されていない、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていない」と次亜塩素酸水に関する中間結果を公表。続く6月4日には、文科省が各教育機関に「次亜塩素酸水」の噴霧を行わないよう通知した。一部メディアは「有効性を確認できず」と大々的に報じ、業界および消費者に大きな衝撃を与えた。

 この一連の事態に対する賛否の声はある。しかし、ウィズコロナ時代において除菌消毒液は必要不可欠の生活インフラであり、一般消費者にとっては、その安全性が重要であることに違いはない。そんななか、人体に無害で、安心して利用できるように開発された光触媒による「除菌消臭剤ミルコート」が注目されている。

除菌の仕組み

 ミルコートには酸化チタンと金属イオンおよび水が含まれている。光触媒反応により水分を分解して発生する過酸化水素(H2O2)と金属イオンが除菌成分となり、マスク・衣服に付着した雑菌を消滅させるだけではなく、高い消臭効果も発揮する。人体に無害な成分のため、安全な除菌・抗菌・消臭剤として介護施設などで利用されている。

独自開発の光触媒

 光触媒は光が当たると、その表面に強力な酸化力が生まれ、その表面にVOC(有機性揮発物)や菌、カビなどが付着することで二酸化炭素と水に分解除去する物質である。ミルコートが採用している酸化チタンはLEDの光等の可視光でも反応するのが特長で、紫外線を必要とせず、屋内でも十分な効果を発揮するため、幅広い用途に対応可能だ。

光触媒による効果

長時間効果が継続

 ミルコートをスプレー噴霧した場合、過酸化水素と一緒に酸化チタンも噴霧されるため、光触媒となる酸化チタンがマスクや衣服の繊維などに残っている間は、噴霧後空気中の水分と反応して除菌成分を発生し続ける。そのため、噴霧後、概ね1週間程度は除菌効果が継続し、長時間効果が継続することで大幅な省力化を実現している。

 コロナ禍によって、消費者には販売されているさまざまな商品に対しての「選択と判断基準の目」がこれまで以上に求められている。とくに「健康」に関する商品については注意が必要だ。商品を選ぶ際に、どのような成分が含まれ、どのように製造され、品質や安全性について確認する必要がある。難解な専門用語に惑わされず、納得のいく商品購入を心がけていきたい。

【児玉 崇】

<COMPANY INFORMATION>
(株)コートス

所在地:福岡市南区塩原4-13-21-301
T E L:092-555-4001
F A X:092-555-4002

 

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