【取材メモ】医師によって異なるPCR検査基準の謎
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公式Twitterでも配信したが、新型コロナウイルス感染症の確定診断に用いられるPCR検査を受けようとしても、実際に検査に至るまでの道のりは意外に長い。
検査には原則として医師の判断が必要になるが、その高度な専門性ゆえか「判断」はなかなかにファジー(曖昧)で、素人目には不可解にうつることもある。
記者のまわりに限っても、37度以上の熱が4日間続き、咳、のどの痛みがあるにも関わらず「検査の必要なし」と診断された例、受診した2つの病院で検査の必要「あり」と「なし」の逆の診断がされた例などがあり、〈医師の判断〉に対する信頼は若干揺らぎつつある。
そんななか、医師が判断基準として最も重きを置いていると思われるのが、「味覚障害」だ。微熱が続いてはいるものの特に体調も悪くなく、風邪のつもりで受診した知人が、「味がわからないので、ぜんぜん食欲がない」と伝えたところ、医師の態度が変わったという。知人はPCR検査を指示され、まさに「陽性」と判定された。
知人のような症状に無自覚な者が感染を広げることを防ぐ意味でも、希望者全員にPCR検査を受けさせるべきではないだろうか。なぜ検査のハードルが高いのか。医療現場に文句を言いたいわけではなく、納得のいく説明がほしいのだ。
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