さぁ、安倍首相、明日の記者会見で何を選択するか

　いつも慎重かつ的確な分析をする政治学者からメールが届いた。冒頭から「明日（28日）の記者会見で安倍首相は退陣表明をする」との予測を述べている。いつもなら「これは凄いことになるなー」と心が躍るが、今日は至っては冷静に受けとめた。というよりも「本当かどうか」という疑問を抱いたのが大きかった（この理由は別記する）。

　見立ての筋は「安倍首相は後継者に菅官房長官を指名する。菅氏が自民党総裁に就き総理大臣指名選挙が実施され菅政権が誕生するであろう。菅首相、自民党は11月に解散を講じるであろう」というものである。ただ安倍首相が菅氏に次の政権トップに据える推薦をするかどうかは疑わしい気がするが――

　もう1つの立場。安倍首相の身内中の身内が証言したことを紹介する。1週間前、3人ほどで首相を囲んで食事をしたとのことであるが、安倍首相本人には深刻に考えている様子は微塵も見られなかった。つまり、体調不良で政権運営に支障を来たしていることに対して悪びれた様子を微塵も見せなかったということだ。また、後継者を育てるという使命感も微塵も持ち合わせていないことを感じたようだ。「結論をいえば、野垂れ死にするまで首相のポストに執着すると思う」と語る。

　さぁ、2020年8月28日の安倍首相の記者会見により、政治の驚くべき流動化が起きるかどうか、残り18時間しかない。