二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(27)~建設会社内にライオンズクラブ発足

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

27歳でライオンズ入会

 前回、現在国際理事である東北エリアの「332-A地区」出身、田名部智之氏を紹介した。田名部国際理事(八戸LC)は、弱冠50歳と高齢層が多いライオンズのなかでは若い世代である。2025年7月13日から17日に米国フロリダ州・オーランドで開催された第107回国際大会で選出された。 

 八戸ライオンズクラブへの入会は27歳のときで、40年以上にわたりライオンズ活動に携わってきた。21年のコロナ禍において、生活に困窮した弘前大学の学生へ食料支援を実施したが、これは同氏が「332-A地区」ガバナー時代に取り組んだものである。ライオンズクラブの主要な奉仕活動の柱である「青少年育成」を具現化した形だ。

弘前大学の式典で挨拶する田名部氏(弘前大学ホームページより)
弘前大学の式典で挨拶する田名部氏
(弘前大学ホームページより)

    (一社)日本ライオンズクラブ理事長を務めたのは23年10月からであるから、40代後半で日本ライオンズクラブの理事長に就任したことになる。ライオンズクラブの「若返り」ともいえ、課題となっている会員拡大に取り組んだ。そうしたなかで、前回紹介したライオンズクラブの悪しき体質を憂慮した文章を公にしたのである。

 国際理事は毎年半数ずつ改選されるが、日本からは田名部氏とともに、334複合地区の仁科良三氏(長野みすずライオンズクラブ)が選出されている。

 東北・青森からの国際理事選出であり、若手という点で「332複合地区」はもちろん、日本のなかでも期待されている人材である。地方の会員にとっても、将来に希望を抱かせる出来事であっただろう。

 本連載に対して「個人批判ではないか」との意見もいただいたが、あくまで是々非々であり、「337-A地区」外の事例も取り上げていきたいと考えている。いうまでもなく、国際理事は日本を代表するものであり、「337-A地区」だけでなく、日本全国や海外も含めた広い視野と高い公共心が求められるからだ。

八戸田名部組ライオンズクラブが結成

 さて、注目すべきは23年12月、田名部氏が代表取締役を務める建設会社(株)田名部組の社員らによって、「八戸田名部組ライオンズクラブ」が結成されたことだ。田名部氏が中央組織の要職に就いた影響も大きいだろう。

百目木厚信ライオンズクラブ会長
百目木厚信ライオンズクラブ会長

八戸田名部組ライオンズクラブ 発足!!

昨年12月、名乗りを挙げた21名の社員をチャーターメンバーとして企業内ライオンズクラブが結成されました。
先日2月29日には田名部組本社にてライオンズクラブ認証状伝達式を執り行い、正式にクラブとして認定いただきました。

当日はライオンズクラブ国際協会 332-A地区 地区ガバナー・GATファシリテーターである大矢 進氏をはじめ、県内さまざまなブラザーズクラブ会員にお越しいただき、粛々と式を進めることができました。

またその後の祝宴では会員の皆さまと楽しいひと時を過ごし、今後の活躍のため、より結束を強められたのではないかと思います。

八戸田名部組ライオンズクラブは日本ライオンズ理事長に就任しております 弊社代表取締役CEO 田名部 智之をガイディングライオンに迎え、「人と地域社会のために」という企業理念のもと 今後ますますの奉仕活動を行ってまいります。

 社長が日本ライオンズクラブ理事長という大役についたという背景はあるにせよ、社員もライオンズクラブの活動に目覚めたというのは特筆すべきことである。企業内で勉強会や読書会などを開催する例は少なくないが、今回の事例は、ライオンズクラブにとって地方における組織拡大の大きなヒントになるのではないだろうか。

(つづく)

【近藤将勝】

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