2024年04月26日( 金 )

中国経済新聞に学ぶ~清華大学の卒業生、初任給は平均月27万に

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 中国就職支援プラットフォームの「智聯招聘」が9月14日に発表した「2020年秋季大学生就職報告」によると、20年の大学卒業生の初任給は平均5,290元(約8万2,500円)となった。同時に、調査に回答した卒業生の60%以上が、「就職するために給与への期待を引き下げたい」と答えたという。
 企業が求めるのはどのような人材か。どの専攻の人気が高いか。19年の大学卒業生の経験が、今年の新入社員たちの参考になるだろう。

 同プラットフォームが19年の卒業生の卒業した大学と平均月収を追跡調査してわかったことは、給与の多さと卒業した大学のレベルとの間には強い相関性があり、給与の上位50位の大学には「双一流」(世界一流大学・一流学科)か、中国国家の211工程(プロジェクト)と985工程(プロジェクト)の重点大学がずらりと並んだ。

 具体的にみると、清華大学がトップで平均月収は1万7,682元(約27万5,800円)に上り、2位は北京大学の1万5,365元(約23万9,670円)、3位は上海交通大学の1万1,199元(約17万4,690円)、4位は浙江大学の1万1,137元(約17万3,722円)で、いずれも平均月収が1万元(約15万5,000円)を超えた。

 専攻からみると、同プラットフォームが19年のさまざまな専攻の卒業生の給与水準をモニタリングした結果、機械工学専攻が平均月収6,851元(約10万6,890円)でトップだったことがわかった。報告では、「インターネットの世代交代や新インフラ建設といった新興分野が勢いよく発展するなかで、企業がコア分野の研究開発の能力を向上させる流れがすでに形成されており、そのため機械工学の専門的人材の価値が高まった」としている。

 その他の工学系専攻の卒業生の給与も優位性があり、上位10専攻のうち7つを工学系が占め、上位20専攻では11を工学系が占めた。材料科学・工学、電子科学・技術、ソフトウェア工学などはデジタル化のための人材プールになっており、企業の人材争奪戦の主なターゲットだ。工学系の「堅実な」人材のほか、経営学(6,370元)、心理学(6,152元)、コミュニケーション学(5,918元)も各学科における高い給与の代表的存在だ。


中国経済新聞を読もう

<連絡先>
(株)アジア通信社
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7
TEL:03-5413-7010
FAX:03-5413-0308
E-mail:china@asiahp.net
URL:http://china-keizai-shinbun.com

関連記事