2022年05月24日( 火 )
by データ・マックス

常に時代が求める企業であり続けること

(株)未来図建設

百年企業として

 (株)未来図建設は1902年創業の老舗企業で、2021年に創業120年を迎える。総務省・中小企業庁および各民間リサーチ機関によると、日本の企業数は約386万社。そのうち創業から100年を越える企業は約3万3300社。福岡県内の中小企業約13万5000社のうち約850社が創業100年超企業である。企業の栄枯盛衰は激しく、企業が100年を越えて存続することは、極めて稀(まれ)なことといえる。

 同社は創業以来、一貫して建設業として地域のまちづくりに貢献し続けている。1964年に本社を現在地へ移転してからは、より地域密着型の経営が鮮明になり、今日に至る。

 県内業界をリードし、存在感を発揮している同社は、中高層ビル・マンションをはじめ幅広い分野の建物を提供する。同時に新たな工法などソフト開発を行い、現状に甘んじることなく、日々技術と品質向上に研鑚し、福岡都市圏を中心に、数多くの地域のシンボル的存在となる建物の施工実績を有する。いつの時代・どのような環境下においても快適に暮らせるために、未来の空間を設計建築するというポリシーを貫く。同社が100年を越える企業であるのは、地域に愛され、人と自然に寄り添った事業展開が礎となっているからだ。

働きやすい職場風土

2019年度安全大会の社員集合社員

 同社は業界内外から、働きやすい企業として高い評価を受けている。社員数は、傘下グループ会社8社を合わせて約230名。人材構成比については、若手世代の20〜30代が約50%。中堅・ベテランとする40〜50代が約40%、熟練の60代が約10%─。若手世代の人材充実も働きやすい職場風土の証の1つである。中堅・ベテラン以上の人材構成もバランスが良く、経験値の高い社員から次世代の社員たちへ、的確にかつ丁寧に技術とノウハウを継承する仕組みができている。

 新卒入社は、毎期4〜6名確保されている。「我々が実践しているのは、円滑なコミュニケーションを図ること。つまり、社員同士が顔を合わせる機会の創出です。施工現場での仕事は直行直帰が多く、所用がない限り本社事務所に帰社する機会がありません。同じ会社の仲間として、顔を合わせることは大切なので、定期的な社員例会を開催するなど、社員同士が現状を話し合い、お互いの状況を把握できるように努めています」(菅原正道社長)と、若手・ベテランがともに、より働きやすい職場環境をつくり続けている。

 若手技術者への教育にも力を注いでおり、施工監理や建築士資格取得など講習受講の助成制度で最大限のサポートを実施する。「とくに若手社員には、切磋琢磨してどんどん成長してもらいたいですね。若手だけでなく、どの世代でも成長意欲のある社員へのバックアップは惜しみません」(菅原社長)と社内活性化も図る。

 加えて女性技術者の育成も強化中で、すでに同社内では女性の施工監理担当が活躍している。「もっと多くの女性が施工監理を担当できるように、職場環境など改善していかなければなりません。今後さらに推進していきます」(菅原社長)。

代表自ら切磋琢磨

福岡市中央区のマンション

 同社が100年超企業であるのは、「社員が働きやすい環境であること」「人との関わりを大切にすること」に真摯に向き合っているからである。さらに貫き続けることを、菅原社長自らが率先垂範しているのだ。

 菅原社長は1つひとつの言葉を大切に、かつ丁寧に発する。菅原社長の言葉の端々からは、誠実な人柄と品格を感じ取ることができる。菅原社長と一度でも対話した者は皆一様に、「菅原社長の人間力はすばらしく、その力は社員の多くに受け継がれている」と話す。さらに、「菅原社長をはじめ社員の皆さんは、いつ、誰に対しても明朗快活に接してくださいます。さらに、相手の立場を尊重した柔軟な対応力で仕事に取り組み、明朗快活なコミュニケーションで応じてくれます」とも述べる。

 つまり菅原社長自らが、顧客・取引先、そして社員の目線を大切にし、それぞれの話にじっくり耳を傾け、最善を尽くす。人との関わりを大切にする志向は、高い品性と品格そして穏やかな人柄によるものだ。

 「菅原社長は、いつでも誰に対しても謙虚で真摯です。常に自らを切磋琢磨し続けています。何よりもいつもお元気で、社内で先頭に立って所信と方向性を明示されているのです」と関係各位はそろって、菅原社長へ敬意を抱く。

未来永劫地域に根ざす

 今後の事業展開について菅原社長は、建設と福祉事業の両輪により、(1)建設事業の安定度を高める、(2)賃貸部門を伸ばす、(3)東京市場の強化、(4)福祉事業(高齢者住宅)の拡充、を掲げる。「建物を存続させること=我が社が未来永劫存続し続けることでお客さまの建物を保守・メンテナンスを行うことができ、アフターサービスを提供することが、ご安心・ご満足をいただけると思います。今後も地域の建設を担う存在であり続けます」(菅原社長)。

 今後も時代に沿った建物・構造物の提供を通じて、地域のまちづくりに貢献していく。そして200年、さらに先まで永続する企業として、ますますの期待が寄せられる。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:菅原 正道
所在地:福岡市南区野間2-7-1
創 業:1902年10月
資本金:9,900万円
TEL:092-511-1311
URL:https://www.miraizu.co.jp


<プロフィール>
菅原 正道
(すがはら まさみち)
1954年3月13日、福岡市生まれ。福岡大学卒業。79年4月、(株)未来図建設(旧・福岡金子組)に入社。93年11月、同社代表取締役社長に就任。

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