2021年12月09日( 木 )
by データ・マックス

米英などが東京オリンピックを「支持」する理由~中国との関連から

 国際政治情勢に詳しい台湾人と、オリンピックをめぐる政治状況について意見交換する機会があった。同氏は、先日開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)で各国首脳が東京オリンピック・パラリンピック開催への支持を表明したことについて、米英など西側民主主義国家の首脳は、本音でも開催を支持しているとみている。

 同氏はその理由として、G7でも大きな焦点となった中国のオリンピック開催を挙げる。もし、今回日本が開催せず、中国が北京冬季オリンピックを開催した場合、民主主義国家の日本は開催できなかったのに、共産党専制国家である中国はオリンピックを無事に開催したことになる。このようなシナリオは民主主義国家の威信にも関わり、米英などにとって非常に好ましくないということだ。

 また、北京冬季オリンピックについて、次の理由から、開催による感染拡大リスクは東京オリンピックよりも低いとにらんでいる。北京冬季オリンピックは名称こそ「北京」であるが、競技場は北京市の市街地および郊外(延慶区)、それに隣接する河北省張家口市にわかれており、選手が北京市に集中するわけではない。さらに、中国政府は感染状況によっては、選手の安全確保を名目に、観光や市民交流を目的とした外出を制限することを厭わないと考えられる。中国政府がオリンピックを予定通り開催する可能性は高いという。

【茅野 雅弘】

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