• このエントリーをはてなブックマークに追加
2015年03月27日 09:24

沖縄の本当の民意を今こそ反映させよ! 植草一秀氏ブログ「知られざる真実」 

 NETIBでは政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は沖縄の基地問題について、建設開始という既成事実がつくられる前に速やかに行動することの重要性を示した、3月26日付の記事を紹介する。


 安倍政権がやりたい放題を繰り広げているが、日本の主権者の多数は安倍政権を支持していない。多数決原理が適正に機能すれば安倍政権は退場させられるべきものだが、この世に不条理はつきものである。浜の真砂は尽くるとも 世に悪政の種は尽くまじ、である。

 原発、憲法、TPP、消費税、基地、格差

 の六大問題が、主権者の意思とは異なる方向に強引に誘導されている。六大問題で安倍政権NO!の意思を持つ主権者が結集すれば、安倍政権は倒れる。そして、主権者の意思に沿う政治を実現する政権を樹立することが可能になる。次の総選挙で、その大業を成就させねばならない。

 そのために、主権者の結集が急がれる。「民権JAPAN」と題する主権者の運動を展開してゆきたいと考える。3.22集会に結集した人々とも連携し、安倍政権の暴走にブレーキをかけなければならない。

 沖縄では、安倍政権が辺野古で米軍基地建設を強行している。沖縄県民、ならびに、地元自治体である沖縄県名護市の主権者は、辺野古米軍基地建設にNOの意思を明確に示している。しかし、安倍政権はこうした地元主権者の意思など完全に無視している。日本国政府と米国政府が合意を結び、沖縄県知事が埋立等の申請を承認すれば、それを根拠に、粛々と工事を進める考えである。

 二つのキーファクターがある。ひとつは、日米地位協定である。いま一つは、沖縄県知事による埋立申請承認である。

 日米地位協定では、米国と日本国が合意すれば、国内のどこでも、地元住民・地方自治体の意向にかかわらず、基地として提供するのに制限はない。また、最終的には民有地の強制使用も可能である。つまり、日本はまだ米国から独立を果たしていないのである。米国の支配を受ける、属国、植民地の状態に置かれ続けている。
 しかしながら、公有海面を埋め立てる場合には、法律の規定により、県知事が埋立申請を承認しなければ国は工事を進めることができない。

 沖縄県知事による埋立申請承認がもうひとつのキーファクターである。前沖縄県知事であった仲井真弘多氏は、2010年の知事選で、普天間基地の県外、国外移設を公約として掲げた。ところが、この公約がありながら、仲井真知事は、2013年12月に埋立申請を承認した。県民との公約を一方的に破棄する暴挙に打って出た。

 安倍政権の菅義偉官房長官は、昨年9月10日の記者会見で、仲井真知事が埋立申請を承認したので、粛々と工事を進めることを明言した。沖縄県民、名護市民は辺野古米軍基地建設にNOの意思を突き付けた。仲井真弘多氏は、沖縄県民に、普天間の県外、国外移設の方針を明示して知事選を戦い、当選した。したがって、辺野古に基地を造らないというのが、仲井真氏と沖縄県民が交わした約束である。
 この約束を踏みにじって仲井真氏は埋立申請を承認した。つまり、仲井真氏の埋立申請承認には正統性がない。

 その結果、安倍政権が推進する辺野古米軍基地建設は正統性の根拠を持たないのである。そのうえ、名護市議選、名護市長選、沖縄県知事選、参議院議員選挙、衆議院総選挙で、沖縄県民は、辺野古米軍基地建設=NOの意思を鮮明に示し続けてきた。安倍政権、菅官房長官の主張は、単なる形式論であり、民主主義の本旨に反するものである。

 だが、安倍政権、菅官房長官は、沖縄の意思など踏みにじっても何ら問題はない、とのスタンスを鮮明に示し、沖縄県民の意思を踏みにじる暴挙を展開し続けている。文字通り、民主主義の原理を踏みにじるものである。事態を打開するには、沖縄県知事が埋立申請承認を撤回すること、取り消すことしかない。

 翁長雄志氏は、辺野古基地建設=NOの住民意思を受けて、ようやく重い腰を上げつつあるが、行動がスローモーションのように遅い。菅官房長官は「この期に及んで」と非難するが、出来レースといわれても仕方のない国と県の対応ぶりである。翁長氏が、本当に

 「辺野古に基地を造らせない」

 と考えるなら、早期に埋立申請承認の撤回または取り消しに進むべきである。翁長知事は、防衛省沖縄防衛局に対しすべての海上作業を停止するよう文書で指示したが、こんな対応だけでは、基地建設を阻止することはできない。工事進展の既成事実を作らせぬ間に、早急に埋立申請承認を撤回または取消することが必要不可欠なのだ。

 国と対立し、闘う覚悟を固めなければ、辺野古米軍基地建設阻止など実現するわけがない。上京して首相や官房長官を会談できないことが大きく報道されているが、国と対決する以上、このようなことは想定の範囲内であって、そのような些事に関心を注がせること自体が的外れである。

 埋立申請承認の取り消しを速やかに判断して行動に出るべきなのである。基地建設反対のポーズだけを示して、最終的には基地建設を黙認するようなことでは、県民に対する背任となることを忘れてならない

※続きは3月26日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1110号「翁長知事は埋立承認を迅速に取り消しすべきだ」で。


▼関連リンク
・植草一秀の『知られざる真実』

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

     

トップニュース

2019年10月21日 16:06

太宰府市の駐車場車内で女性の遺体発見、男女3人を死体遺棄容疑で逮捕NEW!

 福岡県警は10月21日、福岡県太宰府市にあるインターネットカフェの駐車場に止めた車内で、市内に住む高畑(こうはた)瑠美さん(当時36)が遺体で発見された事件について...

一瞬にかけて躍動するヒガシの青春(前)NEW!

 当校の体育部は16(含応援団)。その多くが開校と同時の1955(昭和30)年に発足している。10年後にはボクシング部が全国高校総体で個人優勝。以来、剣道部やバスケッ...

2019年10月21日 15:13

ホークスと福岡オープントップバスがコラボ~ヤフオクドームツアーもNEW!

 福岡ソフトバンクホークスと西鉄は福岡市内の主要観光スポットをめぐる福岡オープントップバスのルートにヤフオクドームを追加した「ホークスコラボツアー」の運行が決定したと...

2019年10月21日 14:29

スーパーマーケット 表の事情と裏の事情(10)~異なる業態を、同質化させずに取り込むにはNEW!

 強者の論理で自分たちの価値観を押し付け、同質化を推進する結果になれば、異業態を取り込む意味はない。だからと言って放任というわけにもいかない。

2019年10月21日 14:20

【業界ウォッチ】ゴーストレストラン「出前館」NEW!

 「ウーバーイーツ」の参入で、フードデリバリーサービスに注目が集まるなか、国内最大のポータルサイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会は、8月22日から、新たなプロジ...

武蔵小杉タワマン被災喝采日本の創設者NEW!

 台風19号による豪雨によって川崎市の武蔵小杉では、タワーマンションで浸水などによる深刻な停電、駅で浸水などの被害が広がっているが、「ざまあ」などの投稿が広がっている...

2019年10月21日 11:50

動き出した5G通信市場(前)NEW!

 5G通信の商用化が世界各国で本格化している。大容量データを遅延なく高速にやり取りできるのを特徴とする5Gは、既存の4G/LTEと比べて、「高速大容量」以外にも「多数...

2019年10月21日 11:29

「路上でお酒を飲ませろ」、ハロウィーン前に禁止条例反対デモ~東京・渋谷NEW!

 「路上でお酒を飲ませろ」−−。飲食店の並ぶ東京・渋谷の繁華街で10月18日夜、若者たちのシュプレヒコールが響き渡った。月末にハロウィーンを控え、始めて適用される路上...

2019年10月21日 11:05

種子の自家採取原則禁止、疑念払拭できず 種苗法めぐり農水省(後)NEW!

 質疑応答では、最初に山田正彦元農水相が「種苗法改正案が来年の通常国会で出すのは明らかなんだろう」と確認を求めた。農水省側は検討会で議論中であるとして、「現段階では種...

2019年10月21日 10:35

【書評】『結婚式 結婚とはなに?こだわるべきことは?』NEW!

 過去52年にわたり結婚・結婚式を見続けてきた著者だからこそ、なんとなく「恋愛」してなんとなく「同棲」して「結婚」に向かっている若者に「結婚とは何か?」「結婚式・婚礼...

pagetop