2024年05月09日( 木 )

関わる人たちすべてに「満足」を 世界で活躍する企業への挑戦

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(株)SCホールディングス
代表取締役社長 吉田 知明 氏

すべての子どもたちに教育の権利を

(株)SCホールディングス 代表取締役社長 吉田 知明 氏
(株)SCホールディングス
代表取締役社長 吉田 知明 氏

    2001年にスタンダードカンパニー(現・(株)個別指導塾スタンダード)を創業し、今では6つのグループ会社を運営している(株)SCホールディングスの代表・吉田知明氏。「幸福感あふれる社会の実現・継続」の企業理念のもと、個別指導塾の運営や家庭教師の派遣を手がけ、いまや全国的に事業を展開している。

教室の風景
教室の風景

    同社では、主要業務であるお客様向けの指導塾運営のほかに、さまざまなかたちで教育支援を行っている。たとえば、東日本大震災、熊本地震、平成30年7月豪雨被害などの災害で被災し、学校に通うことができなくなった児童への、授業の無償提供がある。不登校の児童には、昼間の空き教室を利用し無償で授業を行っている。さらに、福岡大学病院と協力し、長期入院している児童・生徒のために病院内に授業料無料の個別指導塾を開設した。また、年に1、2回、中学・高等学校に赴きボランティアで講義を行っている。

 海外への支援活動にも積極的な同社は、(財)カンボジア地雷撤去キャンペーンの取り組みにも参画。各教室で使用し終わった本やCD、ゲームソフト、古着などを回収し、財団主催のフリーマーケットで換金、約600万個の地雷や不発弾の撤去や現地での学校建設の支援に充てられた。

 当たり前のことながら、生徒に対し円滑に授業を展開していくには十分な講師の確保が必要不可欠である。近年は人材不足の傾向にあるが、教室までの講師送迎バス、新書読み放題コーナーを備えた待機スペース、すでに働いた分の給与を前払いで支給してもらうことができる「アドバンスト ペイ セゾン」など、多様な福利厚生を打ち出し講師の定着に努めている。講師1人ひとりの満足度向上により、生徒の満足度も高まる。このことが、福岡から全国に名を馳せる学習塾の誕生へとつながったのかもしれない。

 

アフターコロナを見据えて

個別指導塾スタンダード 授業風景    「現在はコロナ禍で積極的に教室を展開できる状況ではありませんから、しっかり利益を生み出せるように経営していくことに力を注いでいます。しかし、コロナが収まって外部環境が整ってきたら、日本全国に教室をつくっていくことにとどまらず、夢である海外展開も具体化していきたいと思っています」(吉田氏)。現在、国内27都道府県、海外では香港と大連に教室を展開している同社。大祥建設(株)もグループ会社に擁し、企画から施工までスピーディーに行えることも同社の強みだ。「世界に貢献できる企業グループであり続けたい」と考える吉田氏。日本のみならず、世界を視野に入れた同社の取り組みに、今後も注目が集まる。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:吉田 知明
所在地:福岡市博多区店屋町8-17
設 立:2011年11月
資本金:5,000万円
TEL:092-283-1188
URL:http://sc-holdings.co.jp


<プロフィール>
吉田 知明
(よしだ ともあき)
1972年12月、鳥取県生まれ。岡山大学工学部卒。2001年、スタンダードカンパニー(現・(株)個別指導塾スタンダード)を創業し、家庭教師派遣事業を開始。11年に(株)SCホールディングスを設立し、代表取締役社長に就任。趣味はゴルフ。

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