2022年01月20日( 木 )
by データ・マックス

SDGs時代を超えた「新・SDGs」を目指す LEDのオリジナル技術で市場を席捲

上内電気(株) 取締役社長
境 泰二郎 氏

持続可能社会にマッチした「リユースLED」事業

上内電気(株) 取締役社長 境 泰二郎 氏
上内電気(株)
取締役社長 境 泰二郎 氏

 上内電気(株)は、公共事業を中心に、道路照明をはじめとした屋外照明灯の事業計画、設計、設置などに取り組み、2022年で47期目となる業界の草分け的存在だ。

 SDGsの取り組みのど真ん中とも言える道路照明のLED化事業では、REMOKA(リモカ)工法という、同社のオリジナル技術がひときわ注目を集めている。REMOKA工法は、照明器具の外側部分(筐体)はそのままリユースしつつ、内側部分の光源だけをLED化する画期的な工法で、とくにバブルの時期につくられたおしゃれなデザイン灯に力を発揮する。道路照明の役割は夜間を明るくすることだけでなく、都市空間のモニュメントとして街づくりに一役買っている場所もあり、外側のデザインを保ちつつ、内側の光源をLED化するのは至難の業だったという。それがREMOKA工法だと解決できる。さらに、外側の筐体部分をリユースすることで産業廃棄物の削減にもつながり、すべてを新品に取り換えるよりも低コストでできる。まさに、「良いところ取り」のREMOKA工法をもつ同社の技術力に、さまざまな自治体が問い合わせしてきているという。

「REMOKA工法」は特殊な道路照明にも対応
「REMOKA工法」は特殊な道路照明にも対応

 さらに同社は、LEDメーカー、リース会社と3社で組んで、LED化に必要な初期コストをリース会社が負担しつつ、LED化によって浮いた電気代の差額で、工事コストを返済していく「ESCO事業」という取り組みにも注力している。この「ESCO事業」を資金力の乏しい地方自治体に提案し、予算化を実現するコンサルティングなども行っており、電気工事業の枠を超えた企画・提案力を発揮している。

次世代「SDGs」を掲げ 志をもった経営を目指す

上内電気 社内のようす 同社は早くからSDGsに着目し、ゴール3、7、9、11、12など、本業の取り組みをSDGsになぞらえて、方向性を示してきた。ここ数年はゴール5の「ジェンダー平等」にも注目し、電気工事業界ではめずらしい女性スタッフの採用にも積極的だ。現在も男女に関係なく、電気工事関連の資格の有無を問わず、営業職や技術職といった幅広い職種で、元気な若いスタッフを募集している。

 ただ、境社長は、17項目という現行のSDGsでは、将来の持続可能社会の実現を目指す、一流の企業になるには物足りないと考えている。SDGsにデジタル技術(D)を取り入れ、世界市場に向けたグローバル(G)を視野に入れた経営をしていく必要があり、今後はSDGs×D×Gを掲げて、より進化した会社経営を実現していきたいと意気込んでいる。


<COMPANY INFORMATION>
代表取締役:境 のり子
取締役社長:境 泰二郎
所在地:福岡市中央区舞鶴3-6-23
設 立:1971年8月
資本金:2,000万円
TEL:092-731-5581
URL:http://www.kamiuchi.com


<プロフィール>
境 泰二郎
(さかい たいじろう)
1949年1月5日生まれ、大牟田市出身。県立三池工業高校卒業。71年8月に個人創業し、76年4月に上内産業(株)として法人化。90年3月に現商号の上内電気(株)に変更した。趣味は水泳。

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