2024年05月09日( 木 )

東証再編、「プライム」、「スタンダード」、「グロース」の3市場が始動

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 東京証券取引所には、これまで1部、2部、マザーズ、ジャスダックの4つの市場区分があったが、4月4日から「プライム」「スタンダード」「グロース」という3つの市場区分がスタートした。

【表1】は3市場の新規上場基準である。当面は経過措置でプライムに残留できるが、条件を満たさない企業はスタンダードに移行するものとみられる。

【表2】は九州の東証プライム(PRM)上場会社である。山九(株)・若築建設(株)・ロイヤルHD(株)などは本社を東京に置いているが、本店を九州に置いており、九州の会社としている。
◆総数は46社。内訳は福岡県32社、長崎県1社、佐賀県4社、熊本県2社、鹿児島県2社、大分県3社、宮崎県2社。
◆東証プライムと福証(Q-Board)に上場している会社は29社。東証プライム・名証・福証(Q-Board)の3市場に上場している会社はTOTO・久光製薬の2社。プライム単独上場が15社もあり、福証が厳しい状況にあるのが読み取れる。

【表3】は九州の東証スタンダード(STD)上場会社である。
◆総数は44社。内訳は福岡県34社、佐賀県2社、熊本県3社、鹿児島県5社となっている。東証プライムと同様、福岡県が圧倒的に多いがわかる。

【表4】は九州の東証グロース(GRT)上場会社である。
◆総数は14社。内訳は福岡県8社、熊本県1社、鹿児島県1社、大分県2社、宮崎県2社となっている。

【表5】は九州の福証(Q-Board)単独上場会社である。
◆総数は22社。内訳は福岡県15社、鹿児島県4社、大分県2社、宮崎県1社。長崎県、佐賀県、熊本県はゼロとなっている。

<まとめ>
 新規上場基準が厳しくなった。新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、企業の経営環境も厳しい状況にあるが、はたして、どこが最初に名乗りを上げるのか注視していきたい。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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