2024年10月16日( 水 )

西鉄が水鏡天満宮周辺を再開発、都心のオアシス創出へ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 福岡市は23日、天神ビッグバンを活用した新プロジェクトの概要を公表した。計画地は『天神一丁目15・16番街区』。事業者は西日本鉄道(株)ならびに地区内有志の地権者で、歴史・文化資源と水辺・緑の魅力を生かしたまちづくりプランとして、計画概要書を市に提出していた。

 天神一丁目15・16番街区には、天神の名前の由来でもある『水鏡天満宮』をはじめ、国の重要文化財でもある『赤煉瓦文化館』など、歴史・文化的に貴重な資源が複数存在している。
 また、那珂川に面し、水上公園(施設名:シップスガーデン)にも近いことから、都心にありながら水と緑に恵まれた環境にある。

 同街区で計画されている新たなまちづくりは、こうした立地特性を生かし、市が推進する水辺のまちづくり「リバーフロントNEXT」とも連携したものとなっている。
 大きな特徴として、より水辺に寄り添った空間として再整備するために、赤煉瓦文化館前の県道(赤煉瓦通り)の天神通線への付け替え、天神明治通り街づくり協議会が掲げる「アジアで最も創造的なビジネス街」、市が進める感染症対策(換気、非接触、身体的距離の確保、通信環境の充実など)、環境負荷低減、「Fukuoka Art Next」の達成に寄与する、建物の建設が挙げられる。

天神一丁目15・16番街区プロジェクトイメージ
天神一丁目15・16番街区プロジェクトイメージ

 同プロジェクトは現在、2030年以降の実現を目標に検討段階にある。都市機能の強化や回遊性の向上が期待される内容でもあり、動向が注目される。

【代 源太朗】

関連キーワード

関連記事