2021年12月09日( 木 )
by データ・マックス

再開発プロジェクト「天神ビッグバン」とは(後)

ハード・ソフト両面での魅力向上へ

開発が進む博多駅周辺<

開発が進む博多駅周辺

 天神ビッグバンに話を戻すと、ソフト面では福岡市の起業・創業応援サイト、スタートアップカフェによる「創業支援」が注目を集めている。毎週木曜日に行われている個別相談DAYでは、日本政策金融公庫や福岡県弁護士会などの専門家が相談に対応。また、起業家向けのセミナーも数多く開催されるなど、福岡市は開業率向上に躍起になっている。スタートアップカフェにおけるこのような取り組みは、起業家のニーズに応えるという側面以外にも、「福岡は創業のまち」といったイメージづくりに貢献しているようだ。7大都市圏で最も通勤時間が短いと言われる福岡が注目を集め、開業の地に選ぶ起業家も少なくない。さらに、国家戦略特区制度を活用し、福岡市が国へ電波法の緩和を要望していたが、7月には無線通信を使った情報機器の実験・開発に関する電波法の規制が緩和される見通しとなった。開発目的なら簡単な手続きで未認証の無線機器を使用できるよう、総務省が制度運用の方針を変更する。これにより、福岡市は注目されるウエラブル端末の開発を後押ししたい考えだ。

 「創業」「雇用」など、まちのソフト面でも注目が集まる天神ビッグバン。さらに、今後10年間で30棟以上のビル建て替えが順次進んでいく計画であり、ハード面でのまちの魅力向上は、福岡市民のみならず期待がかかるところだ。ハード・ソフト両面で、これからの福岡のまちづくりの礎となる天神ビッグバンだけに、期待したい。

(了)
【永上 隼人】

 
(中)

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