<COMPANY INFORMATION>
(株)フビロ
代 表:福吉浩樹
所在地:福岡市早良区早良1-1-64(本社)
熊本市南区江越1-26-9(本店)
設 立:1998年10月
資本金:1,000万円
TEL:092-407-1617(本社)
096-311-2072(本店)
URL:https://jubilo-net.co.jp
(株)フビロは1998年設立。熊本に本社を構え、高断熱・高気密住宅のための資材や空調システムの販売ならびに気密測定も手がけている。気密測定による住宅性能診断の実績は年間3,000棟超で、第三者機関として住宅の性能測定サービスを提供している。
【目次】
- 「気密」の価値を 九州の住宅に根づかせる
九州で気密性能の重要性を訴え続け、住宅の新常識を確立した歩みを示す。 - 経験値こそが競争力
年間3,000棟超の測定実績が生む診断力と第三者機関としての信頼が強みとなる。 - 若手が主役の組織文化
若手の意見を尊重し挑戦を後押しする組織風土が新たな価値創出を促す。 - 快適で健康的な暮らしを提供するために
住む人の長期的な健康と快適性を見据えた事業が市場から支持されている。
「気密」の価値を
九州の住宅に根づかせる
住宅の「快適性」という、人の感覚と健康に深く関わる領域で独自の地位を築き、成長を続ける企業がある。(株)フビロだ。かつて、温暖な九州において、住宅の「気密性」はほとんど重視されてこなかった。「九州は寒くないからあまり問題ではない」。それが一般的な認識だった。北海道や東北といった寒冷地では当たり前だった気密測定も、九州ではほとんど採用されていなかったのが実情だ。
そんな時代から気密測定の重要性を説いてきた同社は、九州における草分け的な存在である。当初は相手にされなかったというが、時代が追いついてきた。国がZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に代表される高性能住宅を推奨し始めたことで、高気密・高断熱という価値観が消費者にも浸透してきた。
近年の夏の酷暑や多湿な気候は、もはや「涼しさ」を求めるうえでも気密性の重要性を浮き彫りにしている。冷房効率の向上による省エネ効果はもちろん、冬場のヒートショック対策など、住む人の健康を守る観点からも、気密性は住宅に不可欠な性能として認識されるようになった。同社は、時代の変化を先読みし、粘り強くその価値を訴え続けることで、九州の住宅市場に新たな常識を築き上げたのだ。
経験値こそが競争力
フビロの最大の強みは、年間約3,000棟もの気密測定による住宅性能診断を行っているという圧倒的な実績に裏打ちされた「経験値」だ。社長の福吉浩樹氏は「断熱材や設備は商品ですが、気密は商品ではありません。いくら高性能の断熱材を使っても、施工次第で隙間ができてしまう。そこで必要になるのが気密測定です。私たちは年間3,000棟を超える測定実績があり、九州では草分け的存在だと思います」と語る。
依頼先が自社で測定するのではなく、同社のような専門業者に依頼しているのは、その「客観性」と「信頼性」を重視するためだ。独立した第三者機関からの報告書をもらう方が、施主に対する説得力が増すからである。
同社の価値は、単に数値を測定するだけにとどまらない。もし基準値を満たさない数値が出た場合、その原因、すなわち「どこに問題があるか」を指摘できる点にある。これは、過去数千、数万という現場で蓄積された膨大なデータと経験があるからこそ可能な、まさに「匠の技」だ。空気の漏れは目に見えない。
しかしフビロのスタッフは、「おそらくここだろう」と当たりをつけ、改善策を提案し、再測定で良い結果へと導くことができる。これはAIには決して真似できない、人間にしか提供できない付加価値に他ならない。
若手が主役の組織文化
企業の持続的な成長には、次代を担う人材が躍動できる組織文化が不可欠だ。フビロは近年、社長交代を機に、社内の風土を大きく変革させた。かつては事業所間に少なからず壁があったというが、今ではその壁は、すっかり取り払われている。
同社では、若手社員だけのオンラインミーティングが開かれ、活発な議論が交わされているという。そこでは、20代の社員の意見に40、50代のベテランが真剣に耳を傾け、「やってみよう」と後押しする光景が日常だ。この風通しの良さこそが、新しいアイデアを生み出す源泉となっている。実際、会社の公式Instagramアカウントの開設も、若手からの発案で始まったという。
現在、社員の約8割が業界未経験からのスタートだという事実も興味深い。福吉氏は「気密測定を入口に住宅業界を学び、知識を身につけていく。先入観がない分、素直に成長できるのがメリットです。求めるのは『素直で楽しく仕事ができる人』ですね」と語る。
社員1人ひとりが、自らの成長と会社の未来を重ね合わせながら、家づくりの面白さ、奥深さを実感しているという。そんな「未来の話ができる」職場環境こそが、これからの時代において最も重要な企業の資産となるのかもしれない。
快適で健康的な暮らしを
提供するために
AI時代に選ばれる企業とは、どのような企業だろうか。それは、AIには代替できない専門性と、経験に裏打ちされた課題解決力を持つ企業である。そして何よりも、社員1人ひとりが主体性を発揮し、共に未来を創造していけるような、風通しの良い組織文化をもつ企業だ。
フビロの事業は、単に住宅の性能を数値化するだけではない。その数値の向こう側にある、住む人の30年、40年にわたる快適で健康な暮らしを見据えている。住宅着工数が減少傾向にあるなかで、同社の気密測定件数が増え続けているという事実は、その価値が市場から強く支持されていることの証だろう。
技術が進化すればするほど、人の温もりや経験、そして未来への想いが価値をもつ。同社の挑戦は、これからの時代を生き抜くすべての企業にとって、大きなヒントを与えてくれるはずだ。








