二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(22)~ゾーン編成説明会は議長の任命もなかった

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

単位クラブの自立性

 「337-A地区」2リジョンにおける、一部による一方的なゾーン編成の動きに反発して出された抗議申立書には、「本件においてL(※ライオン)向井が採ったプロセスは『国際協会』のために最善であるとはいえない」と記されていたが、これまで紹介してきたように、各クラブの声を聴取するといった必要な手続きを踏んでいなかった。

 申立書にある「国際協会のために最善であるか」という点は、地区内のすべてのクラブ、すべての会員が自立し、協力できる体制において奉仕活動が行えるかどうかにある。

 以前紹介した「337-A地区」で初めての女性ガバナーであった松井和子氏は当社の取材に次のように、国際ライオンズと地方組織の関係を述べていた。

二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(16)~松井元ガバナーの警鐘

「私たちは、国際ライオンズクラブの一員です。世界のなかの1つの組織として、世界が目指すところに協力しながら、地域でもできることをするのが基本的スタンスのはずです。自分の周辺だけで好き勝手なことだけやって自己満足しているわけにはいきません。」

 松井氏は、グローバル組織である国際ライオンズクラブの方針にのっとり活動を進めていくとともに、地方組織は地域ごとの実情を踏まえて取り組む必要があると指摘している。

 この認識は全国のほとんどのライオンズクラブ会員がお持ちであろう。単位クラブも地域性や協力関係、歴史があり、会員およびクラブの意見をヒアリングしたうえで、合理的な判断が行われるべきとの結論に帰結する。

ロバート議事規則に反する説明会

 そもそも地区キャビネットの位置づけはどういうものか。

 「地区は、地区内のライオンズクラブの融和協調を図るとともに、ライオニズムを高揚するために、ライオンズクラブ国際協会の基本的活動方針に従い、地区内の各クラブの運営を円滑ならしめることを目的とする」 (『ライオンズ必携』・複合地区会則第2章地区第13条目的)とある。

 ところが、2リジョン内の各クラブの声を聴かずに一方的にゾーン再編成を行うことは「融和協調」ではないだろう。キャビネットはライオンズ国際協会が目指す奉仕を最大化するための指導や支援を行う役割をもつ。そして『ライオンズ必携』にあるように「各クラブの活動を円滑ならしめる」ことが目的だが、向井氏や二場氏らの動きは無用な混乱をもたらし、異例の抗議申し立てが行われる事態へと発展した。

 2018年3月1日に行われた「2リジョン編成説明会」では、事前の資料配布もなく、議長の任命や定足数の確認、有効な同意数の確認も行われていなかった。

 「民主的運営とはいえなかった」と複数の2リジョンから6リジョンへと移籍したチャーターメンバーが語ったのは、「編成説明会」の会議の在り方がそもそもライオンズクラブの法律といってよい「ロバート議事規則」に則るものではなかったからである。

 ゾーン編成について、いきなりガバナーや地区キャビネットが進めるのではなく、関係クラブ内で全会員の意見を聴取し、クラブ会長が責任をもってキャビネットに報告を行ったうえで、キャビネットが意見を集約し、「国際協会のために最善であるか」を審議し、最終的に地区ガバナーが判断すべきではなかったか。

 向井氏や二場氏らのやり方にクラブ解散の意思表示や退会希望者が続出する事態となった。

(つづく)

【近藤将勝】

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