2024年04月17日( 水 )

アビスパ 真の強さを醸成中!

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金森 健志 選手<

金森 健志 選手

 J2のアビスパ福岡は9月13日(日)に、2015明治安田生命J2リーグ第31節のカマタマーレ讃岐との試合を、アウェーとなる香川県丸亀市のPikaraスタジアムで戦った。結果は1-0で勝利。これでアビスパは14勝8敗9分で、勝点51の第5位となった。

 前半は両チームとも、攻撃の突破口を探りながらのゲーム展開となった。シュートがそれぞれ1本ずつと決め手に欠けたまま、前半を終了した。
 後半は、開始早々の47分に、右サイドからMF城後寿選手のゴール前へのクロスボールを、FW金森健志選手がヘディングでシュートし、アビスパが先制点を挙げた。だが、その後はDF亀川諒史選手、MF鈴木惇選手らが果敢にゴールを狙うも、得点には至らなかった。
 一方の讃岐も、後半は攻撃体制に転じ、幾度もアビスパゴールに迫った。64分にアビスパのDF堤俊輔選手が、ペナルティエリア内で讃岐の選手を倒し、ペナルティキックを与えた。だが、そのピンチはGK中村航輔選手の好セーブにより得点を阻止。その後も、堅い守りで讃岐の攻撃を封じ、タイムアップとなった。
 今回の試合では、アビスパのハードワークによる堅守にますます磨きがかかり、より連携の深まった感がある。

 井原正巳監督が試合後のコメントで「讃岐は本当に守備が堅く、全員がハードワークをする。チームとしての戦術を徹底しているチームなので、こちらも割り切って讃岐さんの特長を出させないように試合に入りました」と述べているように、メンバーへの明確な戦法の浸透と、それをフィールドで堅実に遂行した実践力こそが、今回の勝利の要因であろう。
 シュート数が1試合通じて6本(Jリーグデータより)と、物足りなさを感じるところであったが、相手チームを綿密にスカウティングしたなかでのゲームプランの遂行であるため、攻撃力不足という心配はない。

 一方で、次節の32節(9月20日 コンサドーレ札幌戦)は、FWウェリントン選手と坂田大輔選手が、累積警告により出場停止となる。客観的に見ると、ウェリントン・坂田両選手の欠場はアビスパにとって痛手となるが、城後選手の「誰かが替わって試合に出ることは間違いない。チーム力が上がってきていることを証明する良い機会だと思うので、しっかりと勝点3を取っていきたい」とのコメントにあるように、メンバーの厚みが増していることがわかる。アビスパの真の強さを醸成している最中であろう。

 20日の札幌戦では、アビスパ創設20周年を記念したイベントが盛りだくさんである。歴代のOBが駆けつけ、サッカー教室や試合などが開催される。シルバーウィークの前半は、ご家族、友人など連れ立って、ぜひともレベスタへ足を運んでいただき、アビスパへの声援を送っていただきたい。

【河原 清明】

 

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