7月8日(土)~10日(月)にかけて、九州北部から中国地方に発生した線状降水帯による集中豪雨は、同地域に多くの被害を与えた。今回被害を受けた地域は、数年前にも同様の被害を受けた地域が多く、豪雨災害に脆弱な地域への対策の必要性が改めて認識された。
昨日の福岡の空は豪雨から一転、照りつける日差しが梅雨明けを予感させたが、今日はまた注意が必要である。
南からの太平洋高気圧の張り出しによって北上した梅雨前線は日本海に停滞しているが、太平洋高気圧の周囲を回りこむかたちで南から湿った空気が流れ込んでいるため、前線の活動が活発になる。一方、上空には寒気が流れ込み、地表面の気温が上昇するため大気の状態が不安定になり、局地的に大雨が発生する可能性がある。
気象庁のキキクル(危険度分布図)を見ると、佐賀県東部から福岡県の筑前町、朝倉市、東峰村、嘉麻市、添田町、川崎町、田川市ならびに大分県の日田市にかけての範囲で、月曜日までの大雨による土砂災害の危険度が高まっていることがわかる。
この地域では今日の午前中にも激しい雨が予想されるため、今後の土砂災害の発生に対する十分な警戒が必要だ。
また、大雨による河川の状況については、国土交通省の川の防災情報で随時ご確認いただき、早めの避難を心がけていただきたい。
【寺村朋輝】
関連キーワード
関連記事
2025年5月13日 16:00
2025年5月9日 10:30
2025年5月6日 06:00
2025年5月4日 06:00
2025年5月1日 15:20
2025年4月17日 10:30
2025年4月3日 17:30