2024年05月04日( 土 )

西鉄の新駅、桜並木駅が3月16日開業

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 西日本鉄道(株)はこのほど、西鉄天神大牟田線(以下、西鉄)の新駅「桜並木駅」(博多区)を3月16日(土)に開業すると発表した。西鉄に新駅が誕生するのは、紫駅(筑紫野市)以来14年ぶりとなる。

 桜並木駅は雑餉隈駅~春日原駅間に設置される新駅。同駅周辺ではすでに複数の開発が動き始めており、新駅誕生に寄せられる期待感の高さがうかがい知れる。その駅名からも分かる通り、近隣には地域のシンボルでもある“桜並木通り”があり、春になれば花びらの舞うなか、約600mにわたって桜並木を楽しむことができる。

桜並木駅完成イメージ
桜並木駅完成イメージ
駅名にちなみ桜の花びらをデザイン
駅名にちなみ桜の花びらをデザイン

    桜並木駅は、福岡県と市がそれぞれ取り組んでいた西鉄天神大牟田線連続立体交差事業の一環で誕生した。市では博多区南八幡町~福岡市博多区西春町までの区間で、県では大野城市栄町1丁目~大野城市下大利3丁目までの区間でそれぞれ事業に取り組み、鉄道の高架化やそれにともなう踏切の撤去などが実施された。県と市の事業費の総額は1,100億円超。今回の高架化により、慢性化していた交通渋滞の緩和などが期待されている。

【桜並木駅】
<開業日>
2024年3月16日(土)
<所在地>
福岡市博多区竹丘町3-4-1
(雑餉隈駅~春日原駅間)
<駅構造>
相対式2面2線
<駅設備>
改札口2か所 / エレベーター4基 / エスカレーター8基
<駅舎デザイン>
新駅開業により、地域住民の新たな生活スタイルが始まり、駅周辺エリアに賑わいが創出されることへの期待を込めて、スタートを想起させる無垢な色である“ホワイト”をベースカラーに、“桜の花びら”がアクセントとして取り入れられた。

■ダイヤ改正
 開業同日、ダイヤ改正も行われる。それによると、運行本数が現状より3%増える。具体的には平日の昼間帯の特急列車を復活させ、春日原駅への特急列車の停車、平尾駅・高宮駅への急行列車の停車を行う。また、観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO」では、平日の運行ルートや運行ダイヤを見直し、沿線地域と連携した施策が実施される。

 今年は西鉄天神大牟田線・西鉄貝塚線が、開業100周年を迎え、それを記念したさまざまな企画を実施予定とされている。

▼関連記事
高架化・新駅で熱帯びる、西鉄沿線の再開発状況(前)

【代 源太朗】

関連記事