2024年05月21日( 火 )

【BIS論壇 No439】南アフリカビジネス交流会

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 NetIB-Newsでは、日本ビジネスインテリジェンス協会理事長・中川十郎氏の「BIS論壇」を掲載している。
 今回は4月14日の記事を紹介する。

 南アフリカビジネス交流会が13日、在日本南アフリカ大使館で開催され参加した。日本ビジネスインテリジェンス協会(BIS)からは村田光平顧問(元スイス、セネガル大使)ご夫妻、田村信吾顧問も参加した。本交流会はIEO国際交流団体の佐藤容代理事長(BIS国際理事)が主催で、BISも協賛した。

 南アフリカはG7に対抗し、BRICSのアフリカ代表として、近来、力を増しつつある。BRICSはグローバルサウスを中心に新たに6カ国が2024年1月1日に正式加盟。5カ国から11カ国に増加、さらに世界の政治経済分野で力を増しつつある。新規加盟国はアフリカのエジプト、エチオピア。さらに中東のサウジアラビア、イラン、UAE(アラブ首長国連合)、それに南米のアルゼンチンの6カ国である。一方、23年11月23日にはパキスタンもBRICS加盟を正式に申請した。24年2月14日時点で、34カ国が参加を表明しているという。このようにBRICSは力を増しつつあるグローバルサウスの核となると予想され、その動向には十二分の注意が肝要と思われる。

 南アフリカは地下資源も豊富で、金、レアメタル、世界の75%を占めるといわれる白金などが有名である。南アには270社の日本企業が進出。なかでもC商事が環境、資源エネルギー関連で活発に活動している。ンゴ二ャマ駐日南ア大使によると、南アはGDP1.2兆ドルで世界38位にランク。多様性と将来性、活気と希望に満ちた「虹の国」(ツツ大司教)でレジャーツーリズム、ビジネスツーリズムなども含めた幅広い日本とのビジネスを拡大したい。24年2月には経団連ミッションも訪問。今後日本との経済、文化交流がさらに強化されることを期待するとの表明があった。

 流暢な英語ですばらしい司会をされた池亀美枝子・アフリカ連合開発機構特別顧問はすでに1600年代に東インド会社が南アのケープタウンをワインや日本の伊万里陶器の長崎―ヨーロッパ間の貿易中継港としており、南アと長崎は当時から通商で関係があったとの説を表明。一方、現時点においては日本の商社がフランスの商社を活用しアフリカ貿易を強化。さらに地政学的な見地から、関係の深いトルコやインド、中国の企業を活用し、未来の大国アフリカとのビジネス拡大に努力中である。アフリカにはインド系子孫1,000万人、中国ビジネス関係者100万人が在留しているという。印中も活用した日本のアフリカ戦略を展開したいものである。

 当日は文化交流としてアフリカを代表する有名歌手、プリスカ・モロツィさん、日本舞踊家の麻生花帆さんがすばらしい歌舞を演技。美味のアフリカ料理と相まってすばらしい午後をエンジョイした。佐藤理事長のご尽力に深謝したい。


<プロフィール>
中川 十郎(なかがわ・ じゅうろう)

 鹿児島ラサール高等学校卒。東京外国語大学イタリア学科・国際関係専修課程卒業後、ニチメン(現:双日)入社。海外駐在20年。業務本部米州部長補佐、米国ニチメン・ニューヨーク開発担当副社長、愛知学院大学商学部教授、東京経済大学経営学部教授、同大学院教授、国際貿易、ビジネスコミュニケーション論、グローバルマーケティング研究。2006年4月より日本大学国際関係学部講師(国際マーケティング論、国際経営論入門、経営学原論)、2007年4月より日本大学大学院グローバルビジネス研究科講師(競争と情報、テクノロジーインテリジェンス)

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