2024年10月15日( 火 )

麻生氏、自民党最高顧問に 石破新政権での党内融和を図る狙いか

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    自民党の石破茂総裁は、29日、党役員・閣僚人事をめぐり、麻生太郎副総裁を党最高顧問に、鈴木俊一財務相を総務会長に起用する方針を固めた。

 これまで副総裁を務めた麻生氏と石破氏との間は、2009年の麻生内閣で農水相を務めた石破氏が与謝野馨金融担当相と官邸に乗り込み退陣を迫った経緯から、冷え切った関係にあり、麻生氏は総裁選の決選投票において高市早苗経済安全保障相を支持した。

 今日午後、幹事長に内定している森山裕総務会長が麻生氏と会談を行い、今後の政権運営について協力を求めたという。高市氏を支持した保守系議員の反発を危惧したものだろう。

 高市氏は、総務会長への就任を打診されたが、固辞しており、麻生氏への最高顧問就任・打診や森山氏との会談は、1日発足の石破政権の船出と、来月末にも行われるとみられる解散総選挙を前に、不穏な空気も漂う党内の融和を図ることが急務と判断したものとみられる。

【近藤将勝】

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