絵画、一人演劇と1つの分野にとどまらず活動し、ニューヨークに加えドバイへも活躍の場を広げようとしている異色の芸術家・中島淳一氏。この1年に福岡アジア美術館で個展を2回開催するなど、精力的に創作活動を続けている。その中島氏から送られてきた「アトリエ・メモランダム」を以下に紹介したい。
アメリカ留学中に紙に描いた作品は最終的に何点だったのか。2,000枚以上は描いたような気がする。ただ残念なのは、中性紙の紙に描いたのは数百枚、あとはすべてスケッチブックとはほど遠い安価な薄い用紙だった。
帰国して、10年くらいすると、紙に染みが出てきたので、思い悩んだ挙句まとめて処分した。若いころは作品を残すことなど考えもしなかった。
今、あのころのことを思い出しながら、まったく同じ手法で、同じペースで中性紙の超特厚の紙に日々描き続けている。処分した作品のレクイエムとして残すために。
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