多様な性を認め合う共生社会の実現へ 6月は古賀市で「プライド月間」開催

古賀市プライド月間

 市の未来に向けての持続可能性を高めていくために、現在2期目の田辺一城市長の主導の下で、市民サービスの向上を目指したさまざまな行政改革に取り組んでいる福岡県古賀市。

 同市では2020年4月から、性的マイノリティのカップルや事実婚の関係にある方を支援する「古賀市パートナーシップ宣誓制度」の運用を開始したほか、21年7月から、その子どもを含めた家族の関係を公的に証明する「古賀市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度」の運用を開始。

 これまでも、市民1人ひとりが互いに人権を尊重し、多様性を認め合い、性的マイノリティや事実婚の関係にある人々をはじめ、誰もが大切なパートナーや家族とともにその人らしく人生を歩んでいけるよう、支援を行ってきた。

 その古賀市では毎年6月を「プライド月間」として、さまざまな啓発活動の取り組みを実施している。もともと「プライド月間」とは、世界各地でLGBTQのコミュニティを祝い、その権利について啓発を促すイベントやパレードなどが開催されるもの。古賀市では、プライド月間に合わせて市役所本庁舎にレインボーフラッグを掲示するほか、今年は市役所2階・市民ホールで、市内小・中学校における「性の多様性を知り、理解を深めるための取り組み」を紹介するパネル展(6/2~6/12)を開催。

 また、リーパスプラザこが(古賀市生涯学習センター)の交流館1階・情報ラウンジでは、「『性の多様性』パネル展」(6/1~6/12)を展示するほか、昨年度に引き続き、LGBTQをはじめとする性的マイノリティの方々の写真パネルとメッセージを展示する「OUT IN JAPAN写真展 IN KOGA」(6/14~6/29)を開催する。

 「憲法第13条にある個人の尊重と幸福追求権が何よりも大切であるということが大前提ですが、そのうえで、人間1人ひとりは皆違うことを意識し、LGBTQをはじめとする性別の問題だけでなく、障害の有無や国籍、ジェンダーなど、多様な人がさまざまな立場でそれぞれを理解し合い、お互いを尊重し合って生きていくことが大事だと考えています。本市のプライド月間が、そうした各人が“気づく”ためのきっかけになり、共生社会の実現につながっていけばと思います」(田辺市長)。

【坂田憲治】

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