7日、平田機工(株)(本社:熊本市北区、平田雄一郎代表)は2026年3月期の連結中間決算を発表した。それによると、売上高は456億4,800万円(前年同期比13.1%増)、営業利益は48億2,200万円(同74.4%増)、経常利益は50億1,100万円(同85.0%増)、四半期純利益は34億3,700万円(同90.5%増)で、増収増益となった。
決算要因としては、半導体関連の減益を自動車関連の好調が補い、営業・経常利益ともに大幅増を確保した。セグメント別にみると、主力の自動車関連でエンジン組立設備や車載用電子部品組立設備の大型案件を受注し、エンジンおよびインバータ関連の売上が増加したことが大きい。また、バッテリー充放電関連設備の販売も底堅く推移し、同セグメントの売上高は221億3,400万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は32億4,800万円(同150.1%増)となった。
半導体関連では生成AI向け受注が堅調で、ウェーハ搬送設備を中心に売上は伸びたが、価格転嫁の遅れや保証費用増、棚卸資産の評価見直しなどで利益が減少し、売上高164億1,200万円(同15.8%増)、営業利益10億4,500万円(同42.0%減)だった。
その他自動省力機器ではFPD関連設備の原価率改善により黒字転換し、売上高59億7,900万円(同3.3%減)、営業利益4億6,500万円(前年同期は3億800万円の損失)となった。
通期(26年3月期通期)の業績予想については、売上高960億円(前期比8.5%増)、営業利益84億円(同21.8%増)、経常利益82億円(同19.0%増)、当期純利益57億円(同19.3%増)で、引き続き増収増益を見込んでいる。
代表社長の交代も発表
同日、同社は代表取締役社長の交代を発表した。平田雄一郎氏が代表取締役社長を退任し、後任には取締役副社長執行役員・前田繁氏が昇格する。平田氏は代表取締役会長に就任した。前田氏は1961年生まれの64歳。79年に同社に入社し、技術部長や事業部長などを歴任した。
同社はこれを経営体制刷新の一環と位置づけ、グローバル市場における競争力を強化し、次世代技術分野への事業展開を加速するとしている。
【寺村朋輝】








