6日、福岡商工会議所主催の「令和八年福岡商工会議所新年祝賀会」がホテル日航福岡にて開催された。会場には約1,000名の会員らが集まり、盛大に新年の幕開けを祝った。
主催者挨拶に立った谷川浩道会頭は、まず昨今の厳しい社会情勢に触れ、従来の「地震、雷、火事、親父」という怖いものに例えて、現代では「地震、雷、火事、そしてクマ」が脅威となっているとユーモアを交えて語り、会場を沸かせた。
経済状況については、極端な円安や人手不足、建設コストの高騰が、とくに中小企業の経営を圧迫している現状を指摘。これに対し、「価格転嫁(適正価格での取引)の徹底」「デジタル化・AI活用による省力化」「国際化への挑戦」の3点を、中小企業が生き残るための処方箋として提示した。谷川会頭は、「困難に直面しても挑戦を止めず、自ら変わろうとする自己変革の努力こそが最も大切だ」と述べ、商工会議所としてこれらを徹底的に支援する方針を強調した。
毎年恒例の「今年の言葉」には、高市総理大臣の言葉としても話題となった「働(はたらく)」を選出した。谷川会頭は、この言葉に込めた意図を「単なる長時間労働への回帰ではなく、デジタル化による生産性向上を前提とした、労働の在り方の再設計である」と説明。さらに「自ら意欲的に活動し、周りの人々を幸せにする社会を築くことが大切だ」と語り、「働いて、働いて、働き抜く」という強い決意を表明した。
来賓として出席した服部誠太郎福岡県知事は、4月に予定している「中小企業振興局」の新設を含む抜本的な組織改革について言及し、人財確保や資金繰り支援などを通じて地域経済を支える姿勢を示した。また、高島宗一郎福岡市長(代読:中村英一副市長)も、天神ビッグバンや博多コネクティッドによる街のアップデートをさらに加速させ、「より大きな夢が叶う街」を目指すと述べた。
祝賀会は、星野光明九州経済産業局長による乾杯の発声で和やかな歓談へと移り、福岡の経済界が一体となって新時代の発展を目指す、活気あふれる会となった。









