2024年04月26日( 金 )

九州地銀7行(東証上場)~株価全面安に

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 5日の日経平均株価は、前日終値から下げ幅は一時、420円を超える全面安の展開となった。終値は約1カ月ぶりに1万6,000円を割り込み、1万5,732円82銭(前日比▲390円45銭)で取引を終えた。新年度に入って3営業日連続の下げとなっている。
 日経平均株価下げの影響を受けて、表2の通り、九州地銀7行の株価も大きく値を下げているのがわかる。

表から見えるもの

◆下げ幅が大きかったのは九州FGで、前日比▲21円の580円。2月12日につけた最安値の568円にはまだ余裕はあるものの、今日の株価がどのように推移するかに注目したい。

◆西日本シティ銀行は前日比▲10円の187円。前年比(4月3日)▲163円で、増減率は▲46.6%と7行中、下げ率はトップと厳しい状況が続いている。2月12日につけた最安値の180円に近づいており、そのままズルズル引きずられるのか。それとも反転するかどうか。今日の株価がその行方を占うターニングポイントとなりそうだ。

◆ふくおかFGは前日比▲16円の340円。前年比▲291円で増減率は▲46.1%と西日本シティ銀行に次いで大きく下げている。340円は年初来の安値となっており、さらに下げが続くのか。それとも値を戻すのか。その底力が試される。

 5日のニューヨーク外国為替市場では、円高が進み、円相場は一時1ドル=109円92銭まで急伸、2014年10月末以来約1年5カ月ぶりに109円台を付けた。世界的な株安を受けて、米国の利上げペースが鈍るとの見方から、安全資産とされる円買いが進んでいる。現在円は1ドル=110円台前半で推移している。

 また原油先物価格が36ドル半ばの安値で推移していることやヨーロッパの証券市場で、株価が大きく下落した流れを受けて、5日のダウ平均株価は前日比▲133.68ドルの1万7,603ドル32セントで取引を終えている。

 円高と原油安による世界の同時株安を、今日の東京証券株式市場は食い止めることができるかどうか。今日の日経平均株価の推移がその行方を占うことになる。

【北山 譲】

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