2022年05月25日( 水 )
by データ・マックス

うどん進出の博多一風堂・力の源ホールディングスの狙いは?

udon 福岡の老舗うどん店「因幡うどん」((有)因幡うどん他2社)の事業承継を発表した(株)力の源ホールディングス。ラーメン「博多一風堂」で全国的に相応の知名度を有する同社が福岡の老舗うどん店の事業承継を行ったニュースは大きな話題となった。同社はグループでこれまでラーメンのみならず、パン、蕎麦、うどんなど「粉モノ全般」の店舗を展開してきた。そのなかでも「うどん」は昨年8月、グループ初の店舗となる博多うどん店「博多釜揚げうどん イチカバチカ ひたち野うしく店」(茨城県牛久市)を出店。福岡では馴染み深い“柔麺”である博多うどんの店を関東で出店。店名のイチカバチカ(一か八か)からは同社の新たな分野へ挑戦する決意が伺える。

 うどん業界は現在、稲庭うどん(秋田県の手延べ麺、細麺)や讃岐うどん(香川県特産のコシのある麺)などが全国的にも有名であるが、福岡の「博多うどん」はあまり知られていない。同社は博多の食文化と歴史を全国的に伝える目的で博多うどん店に挑戦していたが、そのなかで今回の「因幡うどん」の事業承継の話が出てきたようだ。因幡うどんは西鉄天神福岡駅のソラリアステージのほか、西鉄薬院駅近くに4店舗を展開。福岡駅の店舗はお昼の時間帯や土日祝日は行列ができるほどの賑わいを見せていたが、後継者不在に悩まされていたようだ。同社は過去にも福岡市東区名島の人気店「名島亭」がグループ入りするなど、家族経営で事業存続の見通しが立たなかったり、後継者不在などの様々な理由で店を畳もうとした福岡の名店の暖簾を守ってきた実績がある。今回の因幡うどんの事業承継もこのような流れから来たものだ。なお、(有)因幡うどんの竹崎敏和社長は当面、技術顧問として今まで培ってきた技術と歴史を継承していくとしている。

 福岡のみならず関東関西などの首都圏におけるラーメン店同士の競争が激化し、新たな分野へ注力するとも思われたが、同社はそれを否定。「(ラーメン博多一風堂は)国内も海外も順調に店舗数を伸ばしている。まだ出店の余地はある」としている。ラーメン店では知らぬ者はいない存在となった同社だが、昨夏から実験的に行ってきたうどん事業に心強いパートナーが加わったのは間違いないようだ。

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