2022年05月26日( 木 )
by データ・マックス

アビスパ、上昇機運となる逆転勝利~2ndステージ第3節

ゲーム開始直前の井原正巳監督<

ゲーム開始直前の井原正巳監督

 J1のアビスパ福岡は7月13日、リーグ戦2ndステージ第3節、FC東京とホームのレベルファイブスタジアムで対戦。結果は、2-1で勝利。アビスパは、リーグ戦9試合ぶりの白星、2ndステージ初勝利、さらに今シーズンリーグ戦初めての逆転勝利となった。年間順位は、3勝12敗5分勝点14で最下位は変わらないものの、残留圏内である年間勝点15位のアルビレックス新潟が敗れたため、勝点差を4に詰める貴重な勝利となった。

 第2節でアビスパは、横浜F・マリノスに3-0で完敗。さらに中3日のスケジュールもあり、スターティングメンバーを6名入れ替えたラインアップ。GK神山竜一選手、DF冨安健洋選手は今シーズン初出場。さらにFW平井将生選手が初先発だった。
 開始早々からMF三門雄大選手のミドルシュートを、東京のGK秋元陽太選手の好セーブでしのぐという、アビスパの攻めの姿勢を鮮明にする立ち上がりとなった。その後は、両クラブとも好機を作り出すことなく、お互いに牽制し合うゲーム展開。40分過ぎから東京がアビスパのゴール前に迫り出し、空中戦で得点機を作るものの、神山竜一選手の再三の好セーブで得点を与えず前半終了。

サイドを上がる金森健志選手<

サイドを上がる金森健志選手

ヘディングシュートを放つ城後寿選手<

ヘディングシュートを放つ城後寿選手

 後半最初は東京が主導権を握り、50分にサイドを切り崩されMF橋本拳人選手にゴールを許し、先制点を献上。「また今日も厳しいか・・・」という雰囲気のなか、アビスパがボールを支配しはじめて、東京ゴール前に迫り出した。そして、60分にMF中村北斗選手のクロスボールをMF城後寿選手のヘディングシュートでゴール。1-1の同点に追いついた。その後は、両クラブとも猛攻を仕掛け再三の好機を作り出すも、両GK(神山、秋元選手)の好セーブの連続、体を張った守備陣の敢闘により、得点には至らなかった。
 アビスパは、64分にFWウエリントン選手、さらに81分にはFW坂田大輔選手をピッチに送り出し、総攻撃を仕掛けた。そしてアディショナルタイムの92分にフリーキックをウエリントン選手選手がヘディング。さらにそのボールをDF濱田水輝選手がヘディングシュートしてゴール。2-1の見事な逆転勝利となった。

逆転し喜びを爆発させるアビスパ<

逆転し喜びを爆発させるアビスパ

 スターティングメンバーを大胆に変更したなかでの勝利。井原正巳監督の作戦が的中した。アビスパの持ち味である“全員守備・全員攻撃”によるハードワークを全選手が最初から最後まで実践し、心身を張った戦いぶりが際立った。とくに今シーズン初出場の神山選手の好セーブの連発、富安選手の豊富な運動量が攻守の起点となる活躍ぶりであった。富安選手は現役高校生で、各年代の日本代表に選出され、リオ五輪のトレーニングパートナーに選出されるなど、ポテンシャルの高い選手である。
 この試合のアビスパは、先制点を許すも動じることなく落ち着いた姿勢でプレイを実践していたボールを大切にして、パスミスやパスカットされる場面がほとんどなく、逆に東京のボールを、体を張って奪いに行く果敢なプレイが何度も見ることができた。綿密な修正を行ったトレーニングの賜物であろう。

 今回のゲームの勝利は大きい。なぜなら、メンバーを大幅に変更しての勝利。各ポジションのスターティングメンバー争いが活発になる。選手のモティベーションも向上する。クラブ全体のレベルアップとなり、上昇機運となっていくことが予想される。次節のアウェーでのガンバ大阪戦が、試金石となる。

突破を図る中村北斗選手<

突破を図る中村北斗選手

突破する平井将生選手<

突破する平井将生選手

【河原 清明】

 

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