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2016年09月02日 15:03

筑紫女学園新理事長(?)長谷川裕一氏解任の勧め(9)~2人の恩人に穴を拭いてもらった 博多21の会 

 1999年、2000年両3月期の連続赤字決算に関してはこれまで報告した通りですね(損益の資料はシリーズ(4)に添付しています。参照してください)。行き当たりばったりの拡大路線のツケはこれだけでは終わりませんでした。02期、03期、04期と2億7,779千円、8億38,486千円、13億9,622千円と3期連続赤字です。さらに追い打ちの06年期には15億96,063千円の赤字を計上しました。この期をもって負の資産の償却のピークは越えたと思います。なぜ、潰れなかったのか。(1)1点目は、本業の粗利が高く、儲けがあったからです。経常利益レベルでは高い利益を出します。償却して赤字になったとしても見通しが明るかったから、銀行も見捨てませんでした。(2)恩人の2人の存在が大きかった。1人は弟の長谷川房生氏、もう1人はやずやの当時社長であった矢頭美世子氏。彼女の力に頼ってはせがわはピンチをようやく脱することができたのです。会社において長谷川裕一氏はしょんぼりした存在だったのではないでしょうか。


防御の天才・長谷川房正氏

sora7min それまで積極的な実兄の後ろにいる長谷川房生氏に対する世間の評価は低いものでした。しかし、内部に通じた関係者からは「いや経営マネージメントにおいて素晴らしい能力を持っている」と評価されていました。このディフェンス力が如何なく発揮されたのは2000年以降の拡大路線の赤字一掃の時からです。2000年3月期の株主総会において「海外事業などを見直します」と宣言しました。公約を発した以上、猛進するしか道はありません。この適役が専務であった房生氏でした。

 こんなに縮小して赤字に挫けず荒業を貫くことは裕一氏には無理であります。リーダー役は房生氏しかいません。その荒業を遂行する役を引き受けて快走する時期に『仏像贋作事件』が発覚しました。05年5月、週刊ポストに掲載されたのです。大きなトラブルには至りませんでしたが、仏像事業の責任者であった房生氏は専務取締役から常務取締役へ降格されました。しかし、それは一時的な世間体を繕う手段であり1年後の06年6月には副社長に昇格して08年4月には社長に就任したのです。

 06年3月期において拡大路線の処理の峠を越えたと指摘しましたが、房生氏の卓越したリーダーシップがあってこそ完遂されたのです。功績が認められたので社長に抜擢されたのでありました。2000年、『本業回帰』を宣言して海外事業の本格的な撤退へ。完全撤退までには9年の時間を要しています。09年に国内のHC事業やアミューズメント事業から撤退完了。会社も清算に漕ぎつけたのです。攻めあがるのは簡単(1988年上場以来、6年かけて拡大路線を突っ走る)、引くには時間がかかり難儀(事業縮小・撤退には9年かかる)。裕一氏にはできる業ではなかったのでした。

 裕一氏は1982年から2008年までの24年間、社長のポストに就いていました。2000年からは人心が離れていくさまを見ながら針の筵(はりのむしろ)に座っている心境ではなかったのではないでしょうか?同情します。08年4月会長に就いた以降は会社への影響力は漸次、失っていたようです。加えること14年6月には相談役に退き暇になりました。

 筑紫女学園の関係者の皆様方!!長谷川裕一氏は暇なのであります。

やずや会長・矢頭美世子氏の功績

 房生氏にできなくて裕一氏にできたのはベトナム事業の整理でした。この点だけは裕一氏の力を認定します。私は矢頭美世子会長を福岡における女性経営者としてはトップと評価してきました。胆力があり剛毅です。詳細な金額は定かではないが、矢頭氏がはせがわの土地に投じた金額は20億円とも言われています。これではせがわは売却益を得たことは事実。最後の最後で初めて長谷川裕一相談役は自力で自分の尻拭きを果たしました。

(つづく)

 
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