2024年03月29日( 金 )

「ATMで還付手続きを」にご用心

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atm 8日、福岡市南区でATM(自動現金預払機)を利用した還付金に関する詐欺事件が発生したことがわかった。福岡市保健福祉局総務部医療年金課が公表した情報によると、被害にあったのは南区在住の70代の女性。被害額は49万8,790円にのぼる。事件の概要は以下の通り。
 事件発生日は9月8日(木)正午12時頃。被害女性宅に「区役所から委託を受けた銀行職員」を名乗る男から電話があり、「お亡くなりになった夫の還付金(医療費か保険料かは不明)が14万円ほどある。手続き期限が8月31日までであったので、区役所での払戻しができない。銀行が手続きを代行すれば払戻しができる。携帯電話を持っているか」と聞かれ、被害女性が「ある」と答えると、「(南区市内のスーパーに併設された)福岡銀行のATMまで行って今すぐ手続きをしてほしい。後ほどこちらから電話する」と言われた。
 その後、被害女性は言われた通りATMに向かい、男からの電話を受け、指示通りにATMを操作。操作が終了すると、男は一方的に電話を切ったという。

 その後、不信に思った被害女性が同課を訪れ相談したことで、今回の件が詐欺事件であることが発覚した。同課では「市役所や区役所が医療費や保険料などの還付手続きでATMの操作をお願いすることは絶対にありません。『ATMで還付手続きを』をすべて詐欺です」と述べている。類似の電話を受けてしまった際には、相手にせず、直ちに警察に届け出てほしい。

【代 源太朗】

 

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