2022年05月24日( 火 )
by データ・マックス

アビスパ、2点のリードを守れず痛恨のドロー 福岡2‐2京都

 アビスパ福岡は3月3日に開催されたJ2リーグ第2節、ホームで京都サンガFCと対戦した。アビスパはFWドゥドゥの今期初ゴールとなるオーバーヘッドなど、前半だけで2点をリードしたが、後半に2失点を喫しドロー。開幕2連勝は果たせなかった。

 アビスパ福岡のスターティングメンバーは、前節スタメンのMFユ・インスがFW森本貴幸に入れ替わった以外は同じメンバー。

 アビスパは時間帯に応じてスタート時の4- 4-2と、4-2-3-1を使い分け、ポジションチェンジを繰り返す流動的な攻撃を展開し、FWドゥドゥのゴールとオウンゴールで2点のリードを奪った。

 井原正巳監督はハーフタイムのコメントで「2対0は危険なスコア。最後まで集中することが重要」だと語った。ちなみにアビスパの今年のスローガンは「感動と、勝ちにこだわる」だ。本当に勝ちにこだわるのであれば、2点リードをした時点で、ディフェンスラインを下げて守備的なサッカーに切り替えなければならない。たとえば後半開始から3バックに変更するなどの工夫が必要だった。

 ゲームプランと同様、選手の配置にも首を傾げざるを得ない部分があった。たとえばドゥドゥ1トップ時の森本の右サイドハーフ起用だ。森本はゴール前で最大の力を発揮するタイプであり、実際、森本が右サイドに入った時間帯は、右サイドが機能不全に陥っていた。

 ウォン・ドゥジェは若さゆえの経験不足なのか、攻守に判断スピードの遅さを感じたし、ゲームに入り切れていないように感じた。この選手に適したポジションはアンカー、もしくはセンターバックなのではないか。アビスパのレギュラーセンターバックは、岩下敬輔が181cm、堤俊輔が179cmと高さに欠ける。相手がパワープレーをしてきたときに187cmのウォン・ドゥジェをセンターバックで起用するというオプションもあってしかるべきであろう。

 しかし、課題ばかりではなく収穫があったのも事実。トップ下に入った時の石津は、相手ディフェンスのギャップに入る動きで守備陣に脅威を与えていたし、松田はサイドからの切れ味鋭いドリブルで次々と好機を演出した。

 また途中出場のFWトゥーリオ・デ・メロは前評判に違わぬ足元の技術のたしかさを垣間見せた。ヨーロッパチャンピオンズリーグ出場経験もあるという、その豊富な経験をぜひアビスパにも還元してもらいたいものだ。終了間際に交代出場して左サイドハーフに入ったエウレーは、短い時間ながらも左サイドバックの輪湖とのコンビネーションで好機をつくった。

 攻撃陣は質量ともJ2トップクラス、コンビネーションが熟成されれば、昨季のような得点力不足に泣くことはないだろう。そして得点を奪ってリードした後は、確実に勝ち点3を取るべく堅実なサッカーをする。そうすれば自ずとJ1昇格、J2優勝が見えてくるはずだ。

 

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